梨コラム

2021.09.27

長野県産の梨「南水(なんすい)」とは?旬の果物を食べよう

梨が美味しい時期。
長野生まれの品種の中で人気なのが南水です。
では、南水にはどのような特徴があるのでしょうか。
美味しい南水の見分け方や食べ方など、南水について詳しく紹介していきます。
ぜひ旬の梨、南水を食べてみてください。

長野生まれの和梨「南水」とは?

南水とは、長野で生まれた和梨の品種の一つです。
和梨は、果皮の色によって赤梨と緑梨の二種類に分けられています。

  • 果皮の茶色い赤梨:幸水・豊水・南水
  • 果皮の緑色の緑梨:二十世紀梨

南水とは「越後」と「新水」を掛け合わせてできた比較的新しい品種のことです。1990年(平成2年)に品種登録されました。まだ全国ではあまり知られていないため、希少価値の高い品種とされています。当時は築地市場でひと玉1000円の高値が付いたこともあるとのこともあるようです。

南水のほとんどが長野県で栽培されており、栽培量全体の80%を占めています。南水のような美味しい品種が生まれた理由として、栽培地の気候が大きく影響していることが考えられます。

栽培地である長野県の伊那地方の地形は盆地です。盆地特有の寒暖のある気候が、より糖度が高い美味しい梨を作り上げるとされています。長野県はこの土地の持つ特色を利用して、梨の他にもぶどうや桃などの果物の産地としても有名です。

長野県の中でも特にイチオシの産地は、JAみなみ信州です。1996年からJAみなみ信州は最上級の「太鼓判」とそれに次ぐ等級の「優糖生」の独自のブランド化した梨を販売しています。それぞれ糖度に違いはなく、見た目の違いによって、判断されています。

ちなみに「南水」の名前は、誕生した地の飯田市・下伊那郡にある南信農業試験場の「南」と新水の「水」から取ったものだといわれています。新水や豊水に並ぶ梨になってほしいという期待持込められていて名づけられたそうです。現在では三大ブランド梨として、幸水・豊水・南水が知られるようになっています。

大玉で糖度が高く、贈答用としても人気

南水は大玉で、豊水と同じくらいの大きさです。糖度が14〜15度と高く、酸味が少ないため、濃厚な甘さがあります。シャリッとした心地よい歯触りと豊富に含む果汁で、一口食べればジューシーな味わいが口いっぱいに広がります。

南水の糖度は、JAみなみ信州のブランド化した梨「太鼓判」と同じくらいの糖度を持っています。「太鼓判」とは、JAみなみ信州の果実の最上級とされる14度以上の糖度と外観が良好なものに示されるものです。

つまり、南水の品質の良さや糖度は保証されたものであるといえます。南水の持つ、他にはない甘さと果汁たっぷりの味わいから、近年その美味しさに注目が集まっています。

他にも表面の皮の部分である「肌」がなめらかできれいな見た目も南水の特徴です。これは、幸水や豊水と違い、南水は農家がひとつひとつ丁寧に袋をかけて、きれいな肌を守るように手をかけて育てているためです。南水梨のつや肌は、農家の人の努力の結晶といえるでしょう。

南水の出荷は9月中旬頃から始まり、10月頃にピークを迎えます。安定した品質の良さに加えて、見栄えも良いのが魅力です。丁寧に保管すれば、常温で1ヶ月、冷蔵で2、3ヶ月くらい日持ちするほど貯蔵性が高く、年末年始の贈答品として喜ばれます。糖度の保証書がついている場合もあり、信頼性が高く、安心して贈ることができます。また、すぐに食べきれないから箱買いは難しいという方にもおすすめです。

贈答用の南水の予算はいくらくらい?

贈答用としても人気の南水ですが、予算はどのくらいで考えれば良いでしょうか。
インターネット上では9月中旬あたりから、その年に収穫されたものの予約が始まります。多くが産地直送のもので、収穫・出荷された時点で送付されます。市場であまり見かけない品種のため、ネット通販でしか購入できない場合も多いです。時期が近づいたら、早めにチェックすると良いでしょう。

価格は重さや個数によって変わってきます。重さは1.5キロから5キロまであり、個数は4玉から15玉前後で、4300円から15000円とかなり価格の幅も広いです。

中身を見て購入できないのが難点ですが、購入先のお店や商品についての紹介、レビューや産地などを確認して、購入すると良いです。

贈答品の場合は、化粧箱に入ったものや糖度の保証書が入ったものなどもあります。長野県産南水はブランド梨なので、品質にあまり大きな差はないでしょう。価格の差は、大きさや形によるものが大きいと考えられます。

自宅用なら、買いやすい価格の訳あり品を購入するのも良いでしょう。

ココロファームの南水はギフトに最適です。
ぜひご検討くださいませ。

甘くて美味しい南水を選ぶポイント

では、甘くて美味しい南水を選ぶには、どのようなところを見れば良いのでしょうか。
果汁が豊富な南水で見ておきたい3つのポイントです。

  • 持ったときにしっかりとした重みのあるもの
  • 実にハリがあり、形がふくっらしたもの
  • 果皮は適度に褐色になっていて、キズのないもの

美味しいものには相応の特徴があるものです。ぜひ美味しい南水の見分けポイントを知って、より品質の良いものを味わってください。

さらに新鮮でレアなものには、他にはあまりない特徴があります。

  • お尻のくぼみの外側が薄茶色
  • 中央が青い

これらの特徴が見られるものは少ないのです。より甘さとシャリ感を強く感じられるものの特徴として覚えておきましょう。

美味しいものには、相応の特徴があるものです。ポイントを押さえれば、良いものを見分けやすくなりますので、ぜひチェックしてみてください。

南水を美味しく食べる方法と保存について

南水の品質を損なわずに、美味しく食べたいところではないでしょうか。南水を美味しく食べる方法として大切なのが、カットの仕方と程よく冷やすことです。

梨はお尻側が甘い傾向があるので、縦に8等分にカットし、くし形にして食べるのがおすすめです。りんごや梨の基本的な切り方ですが、この切り方をすれば甘みが均等になりやすくなります。

食べる前に冷蔵庫で冷やしておきましょう。ある程度冷えていた方が、美味しく食べられます。ただし、冷やしすぎると甘みが少なく感じるので、ひんやりする程度に冷やすのがポイントです。

保存の仕方についての注意点も知っておくと良いです。もしも食べきれないときは新聞紙に包んでから、ポリ袋に入れて野菜室や冷暗所で保管しましょう。より長く保存したいときは、冷蔵庫に入れておくと長持ちします。

基本的に生のものなので、できるだけ早く食べるようにしましょう。

まとめ

南水は、和梨の一つで、三大ブランド梨として定着しつつある新しい品種です。
南水の産地は、80%のシェアを誇ります。シャリシャリした食感と甘みが強く、果汁もたっぷり含まれています。
その美味しさは、最上級の品質を示す太鼓判に並ぶほどです。
南水は、和梨の一つで、三大ブランド梨として定着しつつある新しい品種です。南水の産地は、80%のシェアを誇ります。シャリシャリした食感と甘みが強く、果汁もたっぷり含まれています。その美味しさは、最上級の品質を示す太鼓判に並ぶほどです。

出荷時期は9月半ばあたりから10月がピークで、出荷時期が近づくとインターネットで予約販売が始まります。市場にあまり出回らない品種のため、事前にチェックしておくのがおすすめです。

大玉で肌がなめらかな見た目と品質の高さから、贈答品としても人気のある品種で、丁寧に保存すれば日持ちしやすいのも特徴です。

栽培過程でひとつひとつ肌を守るように袋をかけて、手をかけて育てられた南水。それだけに、梨農家の方の想いが詰まった格別な美味しさが自慢です。一度食べたらリピートする方も多いのも頷けます。

収穫期にしか味わえない旬の梨、南水をもっと多くの人に味わってもらいたいですね。