神話から誕生した桃、「西王母(せいおうぼ)」の軌跡。おすすめ通販もご紹介!

神話を元に名づけられた桃、西王母(せいおうぼ)は、大玉の実をつける品種の白桃です。
農家直送のココロファームなら新鮮な桃をお届けします。
この記事では長寿のお祝い用にもおすすめの桃である理由を解説します。

西王母(せいおうぼ)って?

西王母の歴史は神話にまで遡ります。
最近の収穫状況や産地など少し詳しくご紹介していきます!

中国史にある西王母のルーツ

西王母は中国古代にまつわる神話で、伝説として登場する女神のことを指しています。

中国三大宗教のうちのひとつである道数は、中国固有の宗教とされ女神も数多く存在し、女神のなかでも最高位とされているのが、西王母です。

『山海経(せんがいきょう)』による古い伝承によると、西王母は中国のはるか西の洞穴に住み、人の姿はしているがヒョウの尾にトラの歯をもつとされていました。

周の穆王(ぼくおう)が西征の途上で出会い、漢の武帝が不老不死の仙桃を授かったことより「長寿の桃」として知られるようになったのがルーツです。
桃を食べたことによって、仙人が不老不死となったという伝説から「仙果」とも呼ばれています。

日本では弥生時代の遺跡から桃の種が見つかり、古事記や日本書記にも記載されています。
また、花や葉などに邪気をはらう効果があると考えられ、日本でも鬼をも恐れさせると言われたことから、昔話の「ももたろう」につながったとされる説も伝えられています。

参考文献:Yahoo!百科事典[日本大百科全書(小学館)]

日本の桃事情を統計から解説

桃は、バラ科サクラ属で落葉性の小高木で、原産地は中国とされています。
通常は、3月下旬ごろから4月の初旬にピンク色の花をつけ、果実は6月から9月ごろに熟します。
全国では、生食用として100以上の品種が栽培され、平成30年の農林水産省の統計では、104,400トンの出荷量となっています。

1位:山梨県(37,600トン)
2位:福島県(22,500トン)
3位:長野県(12100トン)

参考資料:農林水産省ホームページ

20世紀の半ばまでは、主な産地は岡山県などの西日本での温暖な地域での栽培でしたが、近年は涼しい地域での栽培も盛んとなり、山梨県や福島県からも出荷されています。

令和3年度の日本の桃出荷量はどのくらい?

令和3年1月28日に農林水産省から公表された、令和2年度の統計結果によると桃の結果樹面積は9,290haで、前年度に比べ250haとなる3%減りました。

10a当たりの収穫量は1,060kgで、前年度に比べて70kgとなる6%を下回る結果となっています。この要因としては、おもに福島県において、4月中旬からの低温によって、着果数が少なかったことが影響したと言われています。

さらに7月の長雨や日照不足によって果実の軟化が発生したことが考えられ、福島県及び長野県などにおいて、桃専有の病気が多発したことなども挙げられています。

都道府県別の収穫量の割合は、山梨県31%、福島県23%、長野県10%となり、3県で全国の6割を占めています。

日本のおもな桃の種類と品種は何があるの?

日本で食べている桃は、中国や欧米から入ってきた品種を改良し、日本の気候に合うように栽培されています。
主に、果肉が白い白桃系、果肉が黄色の黄桃(おうとう)系に分けられ、その他変わった形の桃や毛がないタイプの桃などもあります。日本で食べている桃は、中国や欧米から入ってきた品種を改良し、日本の気候に合うように栽培されています。

主に、果肉が白い白桃系、果肉が黄色の黄桃(おうとう)系に分けられ、その他変わった形の桃や毛がないタイプの桃などもあります。

白桃系の桃には「川中島白桃」があり、主な産地は福島県、長野県、山形県、山梨県です。大玉で果肉は柔らかく、甘くてジューシーなのが特徴です。

黄桃系としては「黄金桃」が有名で、長野県、山形県、福島県で栽培されています。白桃系よりも、果肉が堅めのため缶詰などの加工品となることが多い品種で、白桃に近い濃厚な味わいが楽しめます。

ネクタリンは中央アジアが原産地となり、日本の主な産地は長野県です。
表面に毛がないのが特徴で、皮ごと食べられます。果肉は、やや甘酸っぱい桃となっています。

歴史が古い桃として知られているのが、蟠桃。中国が原産地で、「西遊記」で孫悟空が食べた桃としても知られています。
他の桃と比べて、平べったいかたちが特徴で、品種もいくつかありますが果肉は白いものが多い桃です。

甲斐トウ果17は、山梨県で育成された新しい品種となり、2018年に品種登録出願が公表されています。
大玉の早生品種で、果肉は堅めですが糖度が高く、日持ちがよいことでも注目を集めている品種となっています

希少性の高い「西王母桃」の収穫時期と食べごろ

桃は、適切な収穫期間が短い果物となり、1つの品種に対して収穫できる日数も限られています。そのためいろんな品種を栽培し、長期間にわたって収穫する工夫をしているところもあります。

西王母桃の収穫時期は、9月下旬ごろから10月の上旬ごろまでとなり、大玉で乳白色、果肉は果汁が多く糖度も上がりやすいのが特徴です。

その他の品種である白鳳の収穫時期は、5月下旬ごろから8月中旬ごろとされ、西王母桃と比較すると旬の時期が長く、白桃に比べて甘みが強く柔らかめな桃となっています。

そのため短い期間で旬が訪れる西王母桃は、希少性が高く「長寿の桃」として人気を集めています。

引用「…果肉の色は乳白、果肉内の着色は無、核周囲の着色は中、果肉の粗密は密、果肉繊維の多少は中、果皮の剥離性は難、肉質は溶質、果汁の多少及び甘味は多、酸味は中、渋味及び苦味は無、香気は少である。

 核と果肉の粘離は粘核、核の形は短楕円、大きさは大、色は褐、核面の粗滑は粗である。

 開花期は中、発芽期は早、成熟期(満開から成熟までの日数)は151日以上で育成地においては9月下旬…」

参照:農林水産省のリンク品種登録データベース

さらに桃には、からだの中でエネルギーとなる果糖が含まれ、疲れたときの栄養源としても最適。食物繊維も多く、便通のコントロールに悩める方にもおすすめです。

また塩分を排泄する栄養成分であるカリウムを、約100gあたり180mgほど含むことから、健康をいたわる方への贈り物としても喜ばれています。

参考文献:日本食品標準成分表

美味しい桃を見分けるポイント!

美味しい桃を見分けるポイントは、甘い香りがすること。
軽くさわってみて、表面が柔らかくなっていることが食べごろのサインです。

桃は流通を考え、糖度が高く堅めの状態で収穫されるので、直売所や産地の直送ショップなどでは、収穫から日数が経過しない状態で販売されることもあります。

そのため、食べごろを見分けるのも桃選びの大切なポイントなのです。
7月から8月の品種は、購入後2日ほど。
9月以降の新種は、4から5日ほどで食べごろになるものが多くなります。

かたちは丸く割れ目に対してバランスのとれた桃を選ぶと良いでしょう。

マメ知識!桃を長持ちさせたいときのコツを伝授

甘い香りのするキレイな色の桃を購入したけれど、まだ硬さが少し残っている場合には、常温で柔らかくなるまで少し待ってみるのもひとつ。
反対に熟した桃を少しでも日持ちさせたいときは、食品保存用のポリエチレン袋に入れ冷蔵庫の野菜室で保管するという方法もありますよ。
ひとつの袋に入れるのは2個程度にして、軽く口を縛っておきましょう。

冷蔵室より野菜室がよい理由は、開け閉めが比較的少なく温度が安定しているからです。
ただし、冷やし過ぎや温度管理をしても美味しさが半減することがあるので、できれば1週間以内に食べることをおすすめします。

おすすめ通販のご案内♪

ここまで西王母の歴史からおいしくいただくコツなどをご紹介してきました。
一番おいしく桃を食べるには、農家さんから購入するのがポイントです。
しかし、いつも農家さんから購入することは難しいので、農園の運営するオンライン通販でのご購入がおすすめです。

農園直送フルーツを扱うココロファームでは、公式サイトにてオンライン販売を行っています。

農家さんが食べごろを見極めて収穫した、西王母を4玉(約2kg)でお届けいたします。
送料無料、クール便で配達してもらえるのも嬉しいポイントです。
桃はとてもデリケートな果物なので、沖縄への配送は受付しておりません。一番おいしくお楽しみいただける状態でお届けしたいため、あらかじめご了承くださいませ。

また、旬の季節にのみお届けしております。ご注文は9月25日までの予約受付、9月25日から9月30日で発送いたします。

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ぜひ、農家さんから届く、旬のフルーツをお楽しみください♪