桃のおすすめ品種はどれ?種類一覧やそれぞれの特徴を紹介します
夏になり桃が収穫されて市場に出回ると、さまざまな種類の桃がスーパーなどの店頭に並びます。
「どれが一番美味しいんだろう…」と悩んだことはありませんか?
その悩み、ココロファームが解決いたします。
実際に桃を育てている農家の目から見た桃のおすすめ品種や特徴を知り、自分好みの桃を探していきましょう。
桃は大きく3種類に分けられる
桃にはいろいろな形、色、大きさのものがあり、主に次の3種類に分類できます。
白桃(はくとう)
その名の通り、白い果肉がとても魅力的な白桃。
果皮は白かったり、ピンクがかっていたりとさまざまです。
果皮の違いは栽培手法の違いにあります。
果皮が白っぽいものは桃の果実1つずつに袋を掛け、直射日光が当たらないようにしているのです。
袋掛け栽培の桃は岡山県等の西日本地域に多く、清水白桃等の品種が該当します。
一方、ピンク色をした果皮は、袋掛けを行わず直射日光を浴びて育成された品種です。
このあとご紹介する白鳳やあかつきが該当します。
白桃は緻密な果肉にたっぷりの果汁が詰まっており、生食で味わっていただきたい桃です。
完熟に近づくほど果肉はとろけるような食感に変化するので、その過程もお楽しみいただけます。
黄桃(おうとう)
美しい黄色の果皮が目を引く黄桃。
桃の缶詰に使われることが多く、飲食店等でもよく目にする品種です。
黄桃は白桃と比べると果肉がやや硬めで、加工しても形が崩れにくいため缶詰に加工されることが多くなっています。
個人的にはパフェの上に黄桃が乗っていると、鮮やかで得した気分になるものです。
比較的硬めの黄桃ですが、とろけるような果肉を楽しめる品種もあるので、色々試してみてください。
白鳳(はくほう)
ピンクがかった果皮と果肉が特徴の白鳳。
白桃と橘早生を掛け合わせた白鳳は、誕生から約90年と歴史がある日本生まれの桃です。
酸味が少なく溢れるほどの果汁がポイント。
非常に甘くて食味が濃厚な味を楽しめる上、大玉で見た目が良いので贈答品としても人気の品種です。
スーパー等では化粧箱入りで販売されていることも多く、ギフト用としての需要の高さが伺えます。
その他の有名品種
桃の代表的な品種は他にも、ネクタリンや蟠桃(ばんとう)等があります。
ネクタリンには白桃や黄桃のような産毛がなく、ツルツルとした手触りをしています。
果肉は黄色く、酸味は強め。
独特な甘酸っぱさが好きという方も多いですが、実が割れやすく育てにくい果実でもあります。
蟠桃は中国が原産地の桃で、平べったい形をしています。
桃の丸くてコロンとしたイメージからは大きく掛け離れた見た目をしているので、一目見ただけでは桃と分からないかもしれません。
中国では「一口食べると不老不死になれる」と言い伝えられ、ネクタリン同様に酸味は強めですが、味自体は濃厚でとてもジューシーです。
店頭でお目にかかれる機会はかなり少ないので、遭遇したら是非食べてみてください。
桃農家がおすすめする品種とその特徴
桃には100種類以上の品種があると言われており、そんな膨大な数の中からお好みの品種を探すのはとても大変です。
ここからは、数多くの品種の中で桃農家が是非食べてほしいとおすすめする種類をご紹介します。
あかつき
初めにご紹介するのは、白桃系の品種であるあかつきです。
【あかつきの特徴】
- 糖度:高め
- 酸味:少なめ
- 果肉の硬さ:硬め
- 果汁の量:多め
- 原産地:福島県
あかつきは、甘みが強い桃です。
酸味は少なめですがゼロではなく、甘みとのバランスが取れています。
白桃と白鳳を掛け合わせて生まれた桃で、果肉は硬めで緻密な食感が人気。
食べ応えがある果肉からは、噛むほどに果汁が溢れだします。
あかつきの収穫・出荷時期は、7月下旬頃~8月頃まで。
夏の暑い時期に目いっぱい楽しんでみてはいかがでしょうか?
なつっこ
ひらがなの名前が可愛らしいなつっこをご紹介します。
【なつっこの特徴】
- 糖度:高め
- 酸味:少なめ
- 果肉の硬さ:硬め
- 果汁の量:多め
- 原産地:長野県
なつっこは、長野県の果樹試験場で川中島白桃とあかつきを掛け合わせて生まれた白桃系です。
2000年に品種登録された、比較的新しい品種となっています。
太陽の光をたくさん浴びれば浴びるほど真っ赤に色付くので、見た目がとても鮮やか。
果肉は親のあかつきに似て比較的しっかりしていますが、噛めば噛むほどなめらかにほどけていきます。
日持ちしやすいなつっこは旬の時期がが8月いっぱいなので、お盆の手土産にもぴったりです。
ちなみに、あかつきを親に持つ品種にはほかにも茨城県で誕生したゆうぞら(白桃×あかつき)等があります。
親のあかつきと一緒に食べ比べてみてください。
黄金桃(おうごんとう)
黄桃系の中でも是非お試しいただきたいのが黄金桃です。
【黄金桃の特徴】
- 糖度:高め
- 酸味:中くらい
- 果肉の硬さ:硬め
- 果汁の量:多め
- 原産地:長野県
黄金色に輝くような美しい果皮・果肉が魅力的な黄金桃。
黄桃らしく硬めの果肉ですが、完熟を迎えると口の中でとろりとした食感に変化します。
強い甘みを持ちつつ、酸味もほど良く持ち合わせているので、甘酸っぱい味わいが楽しめる品種です。
香りが強いのも特徴で、桃特有のフルーティーな香りが楽しめます。
黄金桃のシーズンは8月下旬頃~9月中旬頃と比較的遅めです。
あかつき、なつっこと白桃系の桃を楽しんだ後は、黄桃系の黄金桃をお楽しみください。
美味しい桃は丸くて色鮮やか
店頭に並ぶ桃の中から、美味しい桃を探すのはなかなか大変なものです。
特に最近は感染症対策も兼ねて、購入しない商品をみだりに触らないことが求められます。
そうでなくても桃はデリケートなので、触った部分が変色しやすく、触れて選ぶのは控えたい果物です。
店頭で桃を選ぶ際は、目視で以下のポイントを押さえておきましょう。
【チェックポイント】
- 桃を上から見た時、左右対称になっているか
- 無袋栽培の品種の場合、果皮全体が鮮やかに色付いているか
桃は、品種によって形が球体型だったり楕円形だったりしますが、どんな桃であっても「左右対称」に育っていることが重要です。
左右対称の桃は、実がぎっしりとしていて栄養もたっぷり詰まっています。
割れ目を中心に、ふっくらと育っているものを選びましょう。
また、袋なしで育った品種は、ピンクや赤に色付いたものほど甘みを蓄える条件である「太陽の光」をたっぷりと浴びた証拠です。
全体的に色付きが良い個体を選びましょう。
袋掛けの有無は品種名の横に表示されていることが多いので、商品プレートをしっかりと確認してください。
剥き方のコツ
桃は果皮に産毛がびっしりと生えています。
この産毛を落とさずに皮を剥いてしまうと、手に付いた産毛が剥いた果肉に移り、食べた時にチクチクとする原因に。
そうならないためにも、桃は皮を剥く前に流水に当て、手で表面を撫でるようにして産毛を取り除きましょう。
しっかりと洗った桃は、アボカドのように種に沿ってぐるりと一周切り込みを入れ半分に割り、そこからお好みのサイズにカットして皮を剥いてください。
丸のまま皮を剥きたいなら湯向きがおすすめです。
果皮に十字の切り込みを入れてから沸騰したお湯に入れると、つるんと皮が剥けます。
詳細なやり方は以下の関連コラムでご紹介しているので、是非ご覧ください。
保存は常温で!
フルーツの保存は難しいですよね。
種類によって適した保存方法が違うので、すべて同じ方法で保存したら失敗してしまったという人も多いのではないでしょうか?
つい冷蔵庫に入れてしまいがちですが、桃の場合冷蔵保存はNGです。
必ず常温で保存してください。
桃は冷やしすぎると水分が抜け、果肉がぼそぼそとした食感に変わってしまいます。
その上甘みが感じにくくなってしまうので、冷蔵庫で冷やしたい場合は1時間程度を目安に取り出すのがおすすめです。
常温保存の際は乾燥を防ぐため、桃を1つずつ新聞紙等で包みます。
包んだ桃は重ならないように並べて保管しましょう。
果肉がまだ硬くて香りも少ない場合は、常温の中でも暖かい場所に置くと気温の影響で追熟が進みます。
反対に、すでに強い香りを放っていたり、果肉が柔らかくなっていたりする果実は冷暗所で保管してください。
COCORO FARMの桃は果汁たっぷり!
「食べ頃の桃を購入してすぐに食べたい!」
そんな想いをかなえられるのが、ココロファームのオンラインショッピングです。
ココロファームの公式サイトでは、オンラインストアを開設。
自社農園や提携農園で育てた自慢のフルーツを、全国に向けて発送しています。
2023年夏シーズンに向け、ココロファームの農園では「あかつき」を栽培中です。
生育状態を見極めながら販売時期を決定するため、4月上旬現在まだ販売スケジュールが決定していません。
決定次第オンラインストア内桃の一覧ページにて情報を公開いたしますので、今しばらくお待ちください。
あかつき以外の桃につきましても鋭意栽培中です。
こちらも詳細が決まり次第品種別で商品ページにてお知らせいたします。
桃の食べ比べをしてお気に入りの品種を見つけよう!
桃のシーズンは、山梨県を産地とする白桃系・ちよひめ等の流通が5月・6月頃から始まり、品種が移り変わりながら10月頃まで、5ヶ月ほど続きます。
今回農紹介したあかつき、なつっこ、黄金桃は、それぞれ生産時期が少しずつずれている品種です。
形や匂い、色、食感等、食べ比べることで分かる魅力もたくさんあります。
シーズンがスタートした際には、いろんな品種を食べ比べてお気に入りの桃を探してみてください。
ココロファームは皆さんの食べ比べをお手伝いできるよう、販売に向けて栽培に力を入れてまいります。