桃コラム

2023.04.03

桃の栄養は?毎日食べても大丈夫?桃に含まれる栄養素や嬉しい効能について解説します

桃の栄養は?毎日食べても大丈夫?桃に含まれる栄養素や嬉しい効能について解説します

「朝の果物は金」という言葉を聞いたことはありますか?
果物には就寝中に脳で多く消費される糖分(糖質)が豊富に含まれているため、朝食べることで効率的に摂取できることからこういわれるようになりました。
春夏秋冬、それぞれの季節に旬を迎えるさまざまな果物。
その中でも桃は、主に暑くなる季節に市場で手に入りやすい果物です。
今回は、桃の持つ栄養や体に嬉しい効果などについて詳しくご紹介します。

体に嬉しい栄養素がたくさん詰まった桃

身体に嬉しい栄養素がたくさん詰まった桃

手のひらにコロンと収まる大きさの桃ですが、小さな果実の中にたくさんの栄養を詰め込んでいます。

糖質

桃に含まれる栄養価のうち、最も多いのが糖質です。
日本食品標準成分表によると、桃の可食部(白桃なら白い果肉部分)100gあたりには約9gの糖質が含まれます。
桃を含む果物が持つ糖質は「フルクトース」という種類で、なんと砂糖の1.5倍も甘みを感じる成分です。
体に吸収されたフルクトースはエネルギーに変化し、体を活動的にする源になります。
朝食に桃を食べることで、寝ている間に失ったエネルギーを効率的に回復することができます。
ちなみに上記でご紹介した糖質量は、生の桃の場合です。
缶詰の場合はシロップ漬けなので、生と比べると糖質はより高くなっています。

食物繊維

おなかの調子を整えることで知られている食物繊維は、野菜やきのこに含まれるイメージですが、桃にも「ペクチン」という食物繊維が豊富に含まれています。
水溶性食物繊維であるペクチンは、腸内環境を保つ上で大切な「善玉菌」にとって貴重な栄養源です。
善玉菌を活発にすることで腸の動きを整え、便秘を解消する手助けをしています。

水溶性食物繊維は他にも、血糖値の急激な上昇やコレステロールの吸収を抑える働きを持ちます。
これは水溶性食物繊維が持つネバネバとした性質が原因です。
ネバネバしているので腸内をゆっくりと進みながら、糖質の吸収を穏やかにしつつ不要なコレステロールは吸収してくれます。

カリウム

桃にはミネラルの一種であるカリウムも豊富に含まれています。
カリウムは体内にある余分な水分・塩分(ナトリウム)を排出する効能があり、むくみの解消や高血圧の改善に一役買ってくれる優れもの。
血圧が高めの人は、健康対策として特に意識して摂取したい成分です。
塩分の多い食事をとったあとは、デザートに桃を食べるのもおすすめですね。

ビタミン

フルーツにたっぷりと含まれているイメージが強いビタミン類は、もちろん桃にも豊富に含まれています。
桃に多く含まれるのは「ビタミンC」と「ビタミンE」「ナイアシン」の3つです。
ビタミンCはコラーゲンの元となったり、メラニンの生成を抑えたりと、美肌を作る上で大切な成分といわれています。
さらに、ビタミンEは抗酸化作用を持つ成分です。
抗酸化作用とは、体の中にできる活性酸素(酸化)を抑える働きのこと。
酸化により増える活性酸素は老化の元になる成分なので、酸化を抑えることでアンチエイジング効果が期待できます。
最後にナイアシンですが、体を動かすエネルギーを作ったり、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの働きを高める役割を持っています。
飲み過ぎてしまった日の体をリセットするのに一役買ってくれる成分です。

皮ごと食べられる!?桃の皮に含まれている栄養素

皮ごと食べられる!?桃の皮に含まれている栄養素

桃の皮には、積極的に摂ってほしい栄養が含まれています。

カテキン

桃の果皮にはカテキンが豊富に含まれています。
カテキン=お茶、というイメージが強く、意外に思われた方もいるのではないでしょうか?
カテキンが持つ力は、抗酸化作用や抗菌・殺菌効果、コレステロールの減少等実にさまざま。
その上虫歯や口臭予防にも効果的で、美味しく食べながらも体にとって嬉しい成分です。

皮ごと食べるなら産毛を落とそう

桃を触るとチクチクとした手触りがしますは、これは桃の表面に生えている産毛のせいです。
産毛は桃の果実を乾燥や虫から守る洋服のような存在で、栽培する上では欠かせないものですが、食べるときはしっかり落としましょう。
流水に当てながら桃の表面を手で優しくこすると、きれいに落とせます。
特に皮ごと食べる場合、産毛が残っていると口の中がチクチクしてしまいますので、注意しましょう。

栄養満点の桃は毎日食べてもOK!ただ注意点も…

栄養満点の桃は毎日食べてもOK!ただ注意点も…

健康な毎日を送る上で必要な栄養がたっぷりと詰まった桃。
旬を迎える夏頃は店頭で気軽に購入できるので、毎日積極的に食べてほしい夏の味覚です。
朝食やおやつ等、自分や家族にとって食べやすいタイミングで取り入れてみてはいかがでしょうか?

ただし、桃の食べ過ぎには注意が必要です。
桃にはフルクトースという糖質が豊富に含まれ、1個あたりのカロリーは約75kcalとなっています。
フルクトースは体を動かすエネルギーとなる栄養ですが、糖分ですので摂り過ぎると脂肪となり肥満の原因に。
美味しいからと毎日大量に食べ続けてしまうと、カロリーの過剰摂取になります。
朝食時に食べる等、タイミングを決めて量のコントロールを心がけましょう。

桃を美味しく食べるコツ

桃を美味しく食べるコツ

栄養満点で甘みと果汁も豊富な桃ですが、美味しい桃を食べるにはまず選び方が重要です。

【店頭購入で押さえておきたいポイント】

  • 全体が赤みを帯びている
  • 割れ目をセンターとしたときに形がふっくらとして対称である
  • 果皮に張りがある

いずれも手で触れずにチェックできるポイントです。
桃は触れると指の跡がついてしまうくらいデリケートなフルーツなので、選ぶ際には購入前の商品を不用意に触れないよう心がけましょう。
購入後すぐに食べるのであれば、この3つに加えて「甘い香りがすること」もチェックしてください。
桃は美味しく食べられる時期を迎えると、手で触れずとも全体から甘くて良い香りが漂ってきます。
これは追熟状態の確認にも役立つポイントですので、覚えておきましょう。

保管は常温で

購入後は、風通しの良い場所で常温で保存しましょう。
桃はひとつずつ新聞紙等で包み、お互いがぶつからないように並べてください。
追熟が必要なら常温でも比較的暖かい場所へ、すでに食べ頃を迎えているのなら涼しい場所での保存がベストです。
桃は冷蔵庫との相性が悪いので、できるだけ常温で保存しましょう。

氷水で冷やしてカットは直前に

桃を食べるときは、冷やしたほうが甘みを感じられます。
食べる1時間前に冷蔵庫に入れても良いのですが、皮を剥く前の桃を氷水に15分程漬ければ十分冷たくなりますので、是非試してみてください。
カットした果肉は変色する可能性があるので、できるだけ食べる直前に切りわけるのをおすすめします。

桃はそのまま生で食べるのはもちろん、食材としてジャムやタルトといったお菓子に使ったり、変色を予防するレモン汁をまぶして冷凍したり、さまざまな食べ方を楽しめます。
アレンジメニューのレシピを始め、桃に関する情報は以下の桃関連コラムにも掲載していますので、合わせてご覧ください。

甘みたっぷりなCOCORO FARMの桃は5月から販売開始予定!

甘みたっぷりなCOCORO FARMの桃は5月から販売開始予定!

甘くて美味しい桃をたっぷり楽しみたいなら、農家直送のココロファーム通販がおすすめ。
自社農園で愛情たっぷりに育てた桃を、皆さんの元へ直接お届けしています。
長野県飯田市にあるココロファームですが、北海道から沖縄まで全国各地に発送可能です。
2023年度の販売予定は未定ですが、5月頃には大玉で食べ応えたっぷりの人気白桃品種「あかつき」を販売予定です。
その他白桃・黄桃品種につきましても予定が分かりましたら、ホームページ内製品一覧ページで公開いたします。
丁寧に梱包された桃は、箱を空けたときに広がる芳しい香りがたまりません。
スーパーで買う桃とは違う産地直送ならではの味わいを、皆さんにも味わっていただきたいです。
甘みたっぷりでジューシーなココロファームの桃をお楽しみに!

栄養満点な桃で暑い夏を楽しく乗り切ろう!

栄養満点な桃で暑い夏を楽しく乗り切ろう!

うだるような暑い夏の時期、ジューシーな桃は体が喜ぶ極上のスイーツになります。
桃にはカリウムやビタミンが含まれているだけでなく、便秘に効果があるといわれるマグネシウムやエネルギーの代謝を促進させるクエン酸も含まれているのです。
体がついついバテてしまう時期だからこそ、積極的に桃を食べて栄養を補給し、夏バテしない体を作りたいですね。
今年の夏は美味しい桃で栄養を摂り入れ、元気に過ごしていきましょう。