桃の変色を防ごう!レモン水・塩水・砂糖水を使った変色防止レシピを紹介
「食後に桃を食べようと切ったあと、しばらく放置していたら茶色く変色してしまった…」
そんな経験はありませんか?
桃に限らず、フルーツはカットすると変色してしまうものが多いです。
「どうして変色してしまうのか」
「変色させない対処法は?」
この記事では、桃の変色の解決方法を紹介いたします。
カットした桃は時間が経つと茶色く変色する
まずは桃の断面が変色してしまう理由を学んでいきましょう。
桃の切り口が茶色くなる現象を「褐変(かっぺん)」と言います。 褐変が起きるのは、桃に含まれる「ポリフェノール」と「酸化酵素」が原因です。
ポリフェノールと酸化酵素
ポリフェノールと聞くとワインやチョコレートのイメージが強いかもしれませんが、桃を始めとする果物類にも多く含まれています。
ポリフェノールは色や苦みの元となり、最近の研究では抗酸化作用など健康に良いとして注目されている成分です。
ワインやチョコレートを口に入れると感じる苦みは、このポリフェノールからも生まれています。
桃には、他にも酸化酵素という成分が含まれているのですが、この2つが組み合わさることで桃の褐変が起きるのです。
酸化酵素は空気に触れると、ポリフェノールと共に化学反応を起こし、色素に変化をもたらします。
この変化こそが褐変であり、断面が茶色くなってしまうという訳です。
褐変しやすいフルーツは他にも
同様にして褐変を起こしやすいフルーツが、バナナやりんごです。
食卓の定番であるこの2つのフルーツにも、ポリフェノールが多く含まれています。
そのため、皮を剥いたりカットしたりすることで茶色く変色してしまうのです。
桃の変色を防ぐ方法は3つ!
このように桃の変色は、断面が酸素に触れてポリフェノールと酸化酵素に化学反応が起きることで起こります。
褐変させないためには、化学反応を予防する、または断面を酸素から守る処理を行いましょう。
カットした桃を化学反応から守る方法はいくつかありますが、基本として次の3つの方法がおすすめ。
身近なものを使って褐変を防げます。
①レモン水
カットした桃をすぐにレモン水に浸すと、褐変を抑えられます。
これはレモンに含まれるビタミンCがポリフェノールよりも早く酸化酵素と結びつき、ポリフェノールの化学反応を抑えてくれるからです。
レモン水の濃度は200ccに対し小さじ1くらい、漬ける時間は10分が目安。
お好みで調整してOKですが、レシピよりも濃くすると桃が酸っぱくなってしまうので注意してください。
②塩水
塩水もレモン水と同様で、ポリフェノールの化学反応を防ぎます。
塩に含まれるナトリウムがポリフェノールの周辺に壁を作り、結合を防ぐからです。 こちらも濃度が濃いほど変色を防ぎますが、レモン水以上に味が変わりやすいのがデメリットとなっています。
作り方は、200mlの水に対して塩を1~2g程度加えす。
濃度1%程度で問題なく効果を発揮しますので、濃度調整の参考にしてみてください。
レモン水も塩水も、永遠に変色を抑えられるわけではありません。
味に影響のない濃度の場合、変色を抑えられるのは基本的に最大3時間程度です。
桃を食べる時は、できる限り直前にカットするのがポイントと言えます。
③砂糖水
最後は砂糖水です。
砂糖水は粘度があるため、桃のカット面に砂糖で被膜を作り、酸素と触れ合うのを予防します。
最も味に影響が少ない方法ですが、他2つと比べると長時間の保存には向きません。
食後すぐ食べる用など、1時間程度の保管に向いた方法です。
分量は200mlの水に大さじ1程度を目安にしましょう。
変色した桃は食べても問題ないけれど…
桃の変色には理由があると分かっていても、茶色くなったものを食べるのが不安、という方もいると思います。
結論から言えば、変色してしまった桃は食べてもOKです。
もちろん長時間保存してしまうと、見た目はもちろんのこと桃の果肉から水分が抜けてぼそぼそとした食感になる等、本来の味を楽しむことができません。
カット後は変色の有無にかかわらず、早めに食べてしまうのが一番です。
また、カットする前からすでに茶色くなっている桃に関しては注意が必要です。
桃は外部からの衝撃にとても弱く、桃同士がぶつかっただけでもそこから傷んでしまいます。
茶色く変色した部分から異臭がしたり、カビが生えていたり、明らかにおかしな汁が出ているときは傷んでいるサイン。
桃の状態をよくチェックして、異変があれば食べるのをやめましょう。
余った桃は冷凍保存がおすすめ
桃は傷みだしたらあっという間に悪くなってしまいます。
たくさん購入して余ってしまった桃は、冷凍保存するとあとから美味しくお召し上がりいただけますので試してみてください。
丸ごと冷凍OK
桃は皮が付いたまま、丸ごと冷凍可能です。
流水を使って表面の産毛を落としたら、水分をしっかりふき取り、ラップ等で表面を覆いましょう。
ジッパー袋に入れたら、冷凍庫に入れて保存します。
食べる時は冷凍のまま皮を剥くと、綺麗に剥がれますのでおすすめです。
私も試したことがありますが、子どもでも簡単に剥くことができて楽しめました。
冷凍状態の桃はとても冷たいので、その点は大人が注意してあげてください。
カット後色止めして冷凍
カットした状態で冷凍するなら、レモン汁などをまぶしてからジッパー袋に入れて冷凍しましょう。
この方法だと冷凍フルーツとして気軽に食べられたり、スムージーの材料としても使いやすかったりと便利です。
そのまま食べるのはもちろん、料理やスイーツに使用する等、毎日の食卓に少しずつ使いたい方におすすめ。
冷凍した桃はそのままor半解凍で
冷凍庫で凍らせた桃は、全解凍すると果肉がグズグズになってしまいます。
凍ったままフローズンフルーツとして、または冷蔵庫で半解凍する程度でお召し上がりください。
桃は凍ったままでも比較的包丁が入りやすいです。
解凍中は状態をこまめに確認し、美味しく食べられる状態を見極めましょう。
完熟状態で届くCOCORO FARMの桃
フルーツの完熟は見極めるのが大変です。
そんな時に試していただきたいのが、農家直送の便利なオンラインストア。
ココロファームでは毎年、自社農園で愛情込めて育てた美味しい桃を、日本全国に向けてオンラインストアで販売しています。
ご注文いただいた桃は農園から直送するので、完熟状態でお届け可能です。
2023年の桃は、現在も栽培の真っ最中。
状態を見極めて収穫・発送時期が決まるので、4月現在まだ予約を受け付けておりません。
例年白桃の人気品種「あかつき」を始め、白鳳や黄金桃等さまざまな種類の桃を販売しています。
販売は5月頃を予定していますが、詳しい販売予定が決まりましたらオンラインストアの桃一覧ページにてご案内いたします。
新着情報の公開まで今しばらくお待ちください。
一手間かけるだけで桃の変色防止に
ピンクの果皮にクリーム色の果肉が魅力的な桃。
味はもちろん、見た目も美味しさに影響する大切な要素です。
目でも舌でも楽しめる桃の魅力をたっぷり味わうためにも、桃を買ったらほんの一手間加えてみませんか?
旬の味を余すところなくお楽しみいただけることを、桃農家であるココロファームも心から願っています。
今年の夏は一手間加えて、より美味しい桃をお召し上がりください。