市田柿の皮剥き作業が始まりました【市田柿の作り方①】
めっきり寒くなりました。空気が冷たくなってきましたので太陽の熱の凄さを感じます。太陽が雲に隠れるととてもひんやりします。顔を出すととても暖かい。
いよいよ市田柿の加工作業がはじまりました
南信州の風物詩である柿のれんが、至るところでみられる季節になりました。ハウス一面に干された柿は圧巻ですね。きれいな柿色が並んでいます。
それでは、作業の写真を撮りながら市田柿の作り方をご紹介していきますね。
柿の収穫作業が始まったのが10月22日でした。
まだちょっと青いかな?と思われる柿の実ですけど、先が長いので早めに収穫できそうな柿の実を目視で確認しながら収穫していきます。
今年は「実がいっぱい生ってるなぁ」という声を聞きますから豊作ですね。
豊作ということは、柿剥き作業の柿の実の数が多いということになります。
約何個になるか?追って計算してみますね。
柿の実の収穫ははしごに上り下りしながら手作業で収穫されます。
ほぞの部分の枝との付け根を残しておいて、柿のれんに吊るすときに必要になります。だから、むやみにもぎ取ることもできず丁寧な作業になりますね。
こちらが皮剥き機
右側のところに生柿を置きます。機会がぐるっと回ってホゾを取り、またぐるっと回っていくうちに皮が剥けるという機械です。
作業する人は機械に生柿を置くだけで、皮を剥いて大きさ別に選別されて落ちてきます。
一度に3役? 4役かな?
便利になりましたね。
この作業を包丁で一つ一つ剥いてたとしたらどうでしょう。一日で何個剥けるでしょうか。。。
考えるだけで気が遠くなります。
無理無理~!!!
そんな気持ちをもとに、だんだん便利な機械を開発してきたのでしょうね。
40~50年ほど前は、左側に実を刺すはりが3本ほどついていて、右側にはハンドルがあって、そのハンドルを回すと柿の実が回るという手動の器具でした。柿の実が回ることで左手にピーラーを持って柿の実に押し当てれば皮が剥けます。それだけでもかなりの発明だったと思います。右手で回すか、左手で回すかって使う人によって癖があったと聞いています。
10年ほど経って出てきたのが、柿を針にさすと自動的に回してくれる機械です。自分で回さなくていいし、回る速度は速いし、これがまた画期的だったことと思います。
そしてついに柿の実をお皿に置けば針にさして回っていくうちに皮を剥いてくれるという全自動皮剥き機が出ます!すごいことだったと思いますよ。農家さんたちは感心したことと思います。
その後、柿に針を刺して抜くとその穴からカビなどの菌が入り、衛生的に良くないという指摘が出てきます。そこで改良された機械が今の柿皮剥き機です。
何が違うのでしょう? 針にさすという動作をなくすために改良したのは「吸引」、写真の右側のところへ柿の実を置くとホゾを落としたあと、上から吸引されて回りピーラーみたいな刃物に当たることで皮が剥けます。
こうして柿皮剥き機の進化があったことにより、市田柿の加工で一番大変な作業である皮むきがとても効率的に行うことができるようになりました。
皮が残ることがなく、最小限に削り取る。
きれい!
次はこの柿を紐に吊るします。
紐に鍵穴のような形のゴムがついていて、その穴へ差し込むと落ちません。
40年か50年前は、なんでもない水糸にクルクルと巻き付けるだけでした。母のテクニックを今でも私は理解できておらず、水糸にどう吊るしていたかわかりません。
また、縄のよられた部分に差し込んでいたという話も聞いたことがあります。
干されて柿の実がだんだんしぼんで小さくなっていくと、重さで引っかかっていたものが落ちてしまうこともあったのではないでしょうか。
こちらがその「柿のれん」便利になったものですね。
これから、毎日70コンテナほど柿剥きを行っていくとのことです。
ビニールハウスの中がどんどんいっぱいになっていきます。
また順次写真撮影して、ブログでお届けいたします。
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