桃コラム

2024.07.05

桃の生産量・収穫量が多いのはどこ?産地ランキングを紹介!

桃の生産量・収穫量が多いのはどこ?産地ランキングを紹介!

夏になるとスーパーや直売所等、さまざまな場所で販売される桃ですが、どこで生産されているか意識したことはありますか?
北は青森県から、南は中国・四国地方(岡山県や香川県等)まで、幅広い地域で栽培される果物ですが、実は日本で収穫される桃の80%が、たった5県で栽培されているのです。
今回は、桃の生産・収穫量にスポットを当てて、収穫量ランキングや各県で栽培される桃の特徴を解説していきます。
日本各地の都道府県で栽培される桃にどんな特徴があるのか、是非チェックしてみてください。

都道府県別ランキング!桃の収穫量日本一は?

都道府県別ランキング!桃の収穫量日本一は?

桃の生産量や収穫量については、集計データや統計グラフが農林水産省の公式ホームページ上に掲載されています。
令和6年1月に公開された情報によると、全国で収穫された桃は10万9,500t(トン)です。
そのうち80%にあたる8万7,590tが、これから紹介する5つの県で収穫されています。

第1位:山梨県

全体の31%にのぼる3万3,400tと、トップシェアを誇るのが山梨県です。
関東甲信越地方に位置する山梨県は、盆地で水はけが良く、日照時間が長いのが特徴。
古くから桃の栽培を続けていて、栽培ノウハウも豊富です。

第2位:福島県

2位には、26%もの割合にあたる2万8,500tを収穫した福島県が続きます。
福島県は東北地方で最も南に位置する県です。
涼しい気候でありながら日中はしっかりとした日光が当たり、果物が美味しくなる「寒暖差」の条件を満たした地域となっています。

第3位:長野県

フルーツ王国・長野県は第3位となりました。
収穫量は全体の9%にあたる9,650tです。
長野県は品種改良が盛んで、さまざまな有名品種が長野県から誕生しています。

第4位:山形県

続いては東北地方の果物名産地・山形県で、全体の8%となる8,800tを収穫。
寒い土地柄でありながら、白桃から黄桃まで数多くの品種を栽培しています。

第5位:和歌山県

第5位には和歌山県がランクインしました。
5県の中で最も西に位置する和歌山県は、早生品種と呼ばれる早期収穫品種の栽培が盛んです。
主に6月、7月の早い時期に出荷され店頭に並びます。

ここが違う!産地別の桃の特徴

ここが違う!産地別の桃の特徴

東北地方から近畿地方まで幅広い地域で栽培されている桃。
生産量の順位10位以内には、新潟県、岐阜県、岡山県といった米や野菜などの農業生産が盛んな県がランクインしています。
地域によって気候が異なるため、育つ桃にもそれぞれ特徴があります。

山梨県の桃

関東甲信越地方の山梨県では、早生品種から晩生品種まで多くのブランド桃を栽培しています。
盆地で日照時間が長く、昼夜の寒暖差が比較的大きな土地柄により、桃シーズンを通して常に収穫が行われているのが特徴です。
山梨の桃といえば白桃系。
シーズン初期には日川白鳳が収穫され、そのあとは浅間白鳳、川中島白桃と続きます。
太陽の光をたっぷりと浴びたおかげで、果皮がピンクや赤に色づくのも特徴です。
オリジナル品種には夢みずきがあり、7月中旬と比較的早い時期から楽しめます。

福島県の桃

東北地方に位置した福島県は山梨県と比べ気温が低く、桃の生育期間が長めです。
関東以西の栽培地と比べ木の上で栄養をたっぷり溜め込むことができ、甘みが非常に強くなっています。
果肉は硬めのものが多く、その代表となるのが白桃系のあかつきです。
あかつきは果樹試験場にて試験栽培を始めた品種ですが、味や食感は良かったもののサイズが小ぶりで一度研究が頓挫しました。
福島県はその後も独自の研究を続け、今の大きなあかつきが誕生したのです。
あかつきの他には晩生品種のゆうぞらや、8月中旬に出荷されるまどか等、多くの品種が栽培されています。

長野県の桃

関東甲信越地方にある長野県では、7月~8月にかけて収穫のピークを迎えます。
ちょうどお中元の時期に該当することから、贈答品としての需要も高いです。
長野県は品種改良に積極的な地域で、長野生まれの桃を多く輩出しています。
白桃の有名品種である川中島白桃や、オリジナル品種であるなつっこ、黄桃系の黄金桃が長野県生まれです。
桃特有の産毛を持たないネクタリンの栽培も盛んで、山根白桃とネクタリンの自然交配によって生まれたワッサーも長野県で発見されました。
降水量が少ない地域のため、土壌に含まれる栄養分が流されることなく樹木に吸収されることから、大きくて甘みが強い桃が収穫されています。

山形県の桃

東北地方に位置する山梨県は、5県の中で最も寒冷な気候の県です。
年間を通して涼しい気候のため、収穫のメインは8月以降。
夏の暑い時期でも夜にはしっかりと気温が下がるため、寒暖差により甘みと果汁をたっぷりと蓄えた桃に仕上がります。
晩生品種の栽培が盛んで、遅いものでは10月頃まで収穫が可能です。
あまとう、あかつき、川中島白桃といった白桃系はもちろん、黄桃系の収穫も盛んです。
光黄(こうき)、黄金桃、黄貴妃、黄ららのきわみ、光月(こうげつ)等、多くの黄桃種が収穫されています。

和歌山県の桃

5県で最も西に位置する和歌山県は、収穫時期も早めです。
早生品種よりさらに早い極早生品種の収穫も盛んで、代表品種には6月中旬から購入可能なちよひめがあります。
山梨県産のような強い赤色ではなく、上品なピンク色の果皮が特徴的です。
有袋栽培の品種も多く、美しいクリーム色の桃も収穫されています。
和歌山の桃として特に有名なのが「あら川の桃」です。
桃山町あら川地区で収穫される桃の総称で、特に白い果皮を持つ清水白桃のブランド桃として知られています。
川中島白桃や日川白鳳といった白鳳の派生形品種も多く収穫されるのが特徴です。

COCORO FARMでは長野県産の肉厚な桃を発売中!

COCORO FARMでは長野県産の肉厚な桃を発売中!

COCORO FARMは長野県飯田市に拠点を構えています。
盆地で日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きいため、果物や野菜などの作物の栽培にはぴったりの地域です。
甘くて大玉な、見た目のインパクトが強い桃が収穫されます。
COCORO FARMで収穫した桃は、施設内のレストランやカフェ、マルシェでの販売はもちろん、オンラインストアでの販売も行っています。
出荷直前まで木の上で太陽の光を浴び、収穫後すぐに品質チェックのうえ、新鮮な桃を生産者が直接お届け。
お中元にも最適な贈答規格品や、大きさや形が原因で規格から外れた個体を自家用として提供しています。
今回は7月~8月に収穫を迎えるあかつきの、お中元にご利用いただける贈答品クラスの商品をピックアップしました。
収穫後大きさや形といった項目で選別のうえ、光センサーで糖度をチェックし、合格したものだけを詰め合わせ、収穫してすぐにクール便にて発送いたします。
発送につきましては、北は北海道までお届け可能ですが、沖縄県や離島へのお届けは行っておりません。
商品を新鮮な状態でお届けするため、やむを得ずこのように対応しております。
お客様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解いただけますと幸いです。
商品やお届けの概要につきましては、以下の商品リンクをクリックして商品ページをご覧ください。

ココロファームで取り扱っている品種につきましては、サイトに公開中のコラムでも紹介しています。
商品選びの参考にしてみてください。

桃は食べる直前に冷蔵庫へ入れて冷やそう

桃は食べる直前に冷蔵庫へ入れて冷やそう

桃の甘みを最大限に引き出すには、冷蔵庫で長く保存しないことが重要です。
冷蔵庫で冷やすなら、食べる1時間前に入れるとちょうど良いとされています。
冷蔵庫で長く保存すると低温障害を引き起こし、せっかくの緻密な果肉が崩れて粉状質や繊維質になったり、乾燥で果汁が損なわれたりと、品質劣化に繋がるのです。
COCORO FARMの桃はクール便でお届けしますが、お手元に到着後の保存は常温でお願いしています。
完熟状態で出荷していますので、すぐに食べる分だけを冷蔵庫に入れて冷やし、それ以外は1個ずつを新聞紙等で包んだのち、玄関や廊下等の気温変動が少ない場所で保管してください。
冷蔵保存については以下の関連記事でも取り上げています。

今が旬の桃を存分に楽しもう!

今が旬の桃を存分に楽しもう!

暑くて体がバテてしまいがちなこの時期、甘みも果汁もたっぷりな桃は体と心の栄養補給にぴったりです。
甘みがとても強い桃もあれば、爽やかな酸味を感じられる桃もあります。
この夏はいろいろな種類の桃を食べ比べて、自分好みの桃を探してみてはいかがでしょうか?
COCORO FARMのオンラインストアより、ご注文をお待ちしています。