大人気のりんご「サンふじ」品種の特徴や違いとは?通販での購入についても解説

大人気のりんご「サンふじ」品種の特徴や違いとは?通販での購入についても解説

りんごの種類の中でも代表的な品種である「サンふじ」りんご。
サンふじは、同じ種類のふじの味や特徴とは異なります。

では、どのような違いがあるのでしょうか。
また、「サンふじ」を食べるなら、旬の時期を知っておきたいところですね。
購入するなら、農園などの通販サイトがおすすめです。

そこでこの記事では、サンふじの特徴やふじとの違い、旬の時期や保存方法について解説します。
あわせて通販での購入についても紹介しますので、ぜひ旬の味覚を味わってみてくださいね。

「サンふじ」りんごの特徴

まずは、「サンふじ」の生まれや味覚などの特徴について見ていきましょう。

サンふじの生まれ

全国に先駆け無袋栽培を始めた、山形県朝日町が発祥の地である「サンふじ」りんご。
ある農家が、偶然「風で袋が外れたりんご」に着目したのがきっかけだったといいます。
「サンふじ」りんごの「サン」とは、太陽のことです。

袋をかけない「無袋栽培」のりんごは、太陽の光をたっぷり浴びて育てられることから、その名がついたようです。「無袋栽培」で育てられた品種には、名前に「サン」が付けられています。

サンふじの味覚と外観

太陽の光を浴びて育った「サンふじ」は、蜜入りが良く、ジューシーな果汁をたくさん含むため、濃厚な甘さのあるおいしいりんごになります。
甘さだけでなく、程よい酸味とシャキシャキした歯触りが心地よい、硬めの食感も特徴です。 ただし色づきが悪く、果皮はザラザラしているのが欠点です。

食味は良いのですが、見た目が劣るため、はじめはあまり浸透しませんでした。
最近は、栽培技術が進歩して、食味も見た目も良いものが生産されるようになり、日本で最も人気のある品種となりました。

おいしいサンふじの見分け方

同じ大きさでも重いものの方が、果汁を多く含むため、ジューシーなおいしさを味わえます。

また蜜入りの有無を確かめるためには、お尻の部分に着目するのがポイントです。丸みを帯びて、黄色やオレンジ色に色づいているものは、蜜が入っている可能性が高いです。
お尻を太陽に透かしてみたときに、やや透明感があるように見えるものも蜜入りのサインとなります。

産地と旬の時期

「サンふじ」りんごは、名産地の青森県をはじめとして、山形・岩手・秋田・福島など、主に東北地方で生産されています。
朝晩の冷え込みの激しい、寒暖差の大きい気候を利用することで、おいしくて品質の高いりんごが栽培されます。

青森県を除いて、年内販売が中心でしたが、貯蔵技術が進んで、年明けまで出荷する産地も増えてきています。 「サンふじ」りんごは、あまり日持ちしないため、収穫してからすぐに出荷されます。

市場に出回る期間が短く、限られているため、旬の時期を逃さないのがポイントです。
産地にもよりますが、旬の時期は11月から12月くらいとされています。 サンふじとふじの違い 次に「サンふじ」と「ふじ」の違いについてです。

どのような違いがあるのか、ふじの特徴などから、その違いを見ていきましょう。

栽培方法の違い

「サンふじ」と「ふじ」の違いは、栽培方法にあります。「ふじ」は1個1個袋をかけて栽培する有袋栽培で育てられます。
収穫直前に太陽に当てることで、一気に色づきよく、着色させる方法です。この方法により、真っ赤に色づいた綺麗な外観のりんごができあがります。
袋をかけることで害虫予防のためだけでなく、外観が良く、貯蔵性の高いりんごに育てる目的もあるのです。

一方の「サンふじ」は前述したように、袋をかけない無袋栽培で育てられます。
無袋栽培で育てた「サンふじ」は、「ふじ」に比べて、食味は優れていますが、貯蔵性と見た目が劣ります。
元々りんごの生産は有袋栽培が主流でしたが、農家への負担が大きかったのが問題でした。

近年は、無袋栽培が盛んに行われるようになっており、食味だけでなく見た目に良いりんごの生産が、日々研究されています。

ふじの生まれと特徴

「ふじ」は青森県藤崎町生まれのりんごです。
「国光」と「デリシャス」を掛け合わせて誕生しました。 藤崎町の「ふじ」と富士山のように日本一のりんごに育ってほしいという願いをこめて、その名が付けられました。
世界的にも人気が高く、アメリカやニュージーランドでも生産されています。

「ふじ」は親品種としても活躍しています。「北斗」や「千秋」「シナノスイート」、「ぐんま名月」や「ハックナイン」などのおいしいりんごも、「ふじ」から生まれています。

ふじの味と外観

甘みと酸味のバランスが絶妙で、優れた食味が特徴です。
果皮の色づきや香りも良く、見た目の美しさも「ふじ」の魅力といえます。 300~400gと大きめサイズで、果肉はやや硬め、かじると「サクッ」、噛むと「シャクシャクッ」とした食感です。

生のまま食べれば、果汁たっぷりのおいしさを味わえます。皮に含まれているポリフェノールやペクチンといった栄養素が摂取できるので、皮ごと食べるのがおすすめです。

たくさんあるりんごの種類の中でも、安定した品質で、長年にわたりトップシェアを誇っている品種です。

収穫時期と出荷時期

「ふじ」の収穫時期は、10月~11月上旬で、「サンふじ」は「ふじ」のあとの11月上旬~11月中旬となっています。10月中旬から出回る「早生ふじ」と呼ばれる品種もあります。

出荷期間が短い「サンふじ」に比べ、「ふじ」は貯蔵性の高さに優れたりんごです。
収穫したあと専用の冷蔵庫に保管され、品種が少なくなる春から夏頃まで出荷されています。 この出荷方法を利用することにより、「ふじ」りんごは通年味わうことができる果物となっています。

葉とらずりんごとは?

商品を選ぶときに目にする「葉とらずりんご」。どのようなりんごなのでしょうか。

葉とらずりんごの特徴

「サンふじ」りんごなどの無袋栽培のものには、葉とらずりんごと呼ばれるものがあります。
葉とらずりんごとは、その名の通り葉っぱを摘み取らずに栽培されたりんごのことです。 りんごの栽培では、葉を少し取って、果実にまんべんなく太陽の光が当たるように育てるのが一般的です。

しかし、葉とらずりんごは、養分を作る元になる葉を残すことで、果実に養分をたっぷり蓄えさせます。これにより、蜜入りが良く、味の良いりんごができあがるのです。 ただし、太陽の光の当たり方がまばらなため、着色にムラが出て、見た目があまりよくありません。

見た目より食味が重視され始めており、葉とらずりんごであることをアピールして販売されているものも目にします。
葉とらずりんごは、りんご本来のコクと旨味を味わえる果物として、市場に出回る機会も増えています。

りんごの蜜とは?

りんごの蜜は、葉の光合成によって作られる「ソルビトール」と呼ばれる自然の甘み成分です。
葉とらずりんごが甘い理由は、このソルビトールがたくさん含まれているからです。 ソルビトールは、りんご本来の甘みである「果糖」や「ショ糖」に変えられますが、完熟したりんごのソルビトールは糖分に変換されなくなります。

そのまま果肉に蓄積されたものが、りんごの「蜜」です。
りんごの蜜は、はちみつのような濃い色をしていますが、砂糖を100としたらソルビトールは60程度の甘さです。
ソルビトールは、実際はそれほど甘くはなく、爽やかな自然な甘さと捉えておくと良いでしょう。

保存方法とおいしい食べ方

「サンふじ」りんごをおいしく食べるためには、保存方法や食べ方もポイントです。

保存は低温下で水分保持

りんごは保存性が高い果物ですが、乾燥に弱いです。
りんごの保存は、水分管理と湿度管理が大切な要素となります。 暖かい時期や暖房が入れる場合は、冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。

その際、乾燥を防ぐために、1個1個ビニール袋に入れてください。
新聞紙で包んでからビニール袋に入れると、より長持ちします。

これは、新聞紙が水分や湿度変化を緩和させてくれる役割を果たすためです。 りんごは追熟を促すエチレンガスを放出させるため、他の食品を傷めてしまう可能性があります。保管する際は気をつけましょう。

また、生のままでは冷凍保存できませんが、アップルパイやジャムなどに加工したものは、冷凍保存が可能になります。

おいしく食べるには

りんごは皮を剥くと、酸化酵素の働きで茶色く褐変してしまいます。
塩やレモン、はちみつを加えた水に浸けることで、褐変を防ぐことが可能です。

「サンふじ」りんごは、生のままくし切りやスライスして食べると、濃厚な甘みとシャクッとした心地よい食感を味わうことができます。 完熟して食べごろを過ぎたものは、加熱調理して食べると良いです。ジャムやコンポート、お菓子などに使用すれば、おいしく食べられます。

山形産「サンふじ」が約2㎏や5㎏の箱で販売開始 旬の「サンふじ」りんごを食べるなら、通販での購入がおすすめです。農園などが運営するサイトやページで商品が紹介されています。
2021年の予約販売は10月より受付中です。予約販売のみ受け付けているところもありますので、早めに情報をチェックしましょう。12月頃から順次出荷されるようです。

糖度が保証された品質の高いものは、贈答用としても人気です。
年末年始や季節の贈りものとしても喜ばれます。 通販では、約2㎏や5㎏といった箱単位での購入での販売になります。産地によって、価格に差があるので、表示されている内容や種類をよく確認しましょう。自宅用であれば、訳あり品などなら、割安で購入することができます。

まとめ

「サンふじ」りんごは、濃厚な甘さが特徴の蜜入りりんごです。
その理由は、袋をかけずに太陽の光をたっぷり浴びて育てる「無袋栽培」によるもの。 「ふじ」りんごとの違いは栽培方法です。

「ふじ」は袋をかけて育てる「有袋栽培」で、「サンふじ」は、「ふじ」に見た目や貯蔵性は劣るものの、食味に優れています。 おいしいりんごの見分けるポイントは、重さとお尻の部分に着目することです。

蜜入りのサインとなるので、選ぶときにチェックしてみましょう。
無袋栽培のりんごの中には、葉とらずりんごと呼ばれるものがあります。

着色に色ムラがあり、見た目が悪いのが欠点ですが、味が良いため、葉とらずりんごとして販売されています。 「サンふじ」りんごは、冷蔵庫の野菜室などで保管しましょう。

その際、新聞紙に包んでビニール袋に入れて保存すれば、より長持ちします。 旬の「サンふじ」を食べるなら、通販での購入がおすすめです。産地の農園が紹介しているサイトやページで販売されています。
約2㎏や5㎏の箱単位での販売で、品質の高いものは贈答品としてもおすすめです。産地によって、収穫時期や出荷時期が若干異なります。

「サンふじ」りんごは、旬の時期が短く、予約販売のみの場合も多いので、早めに情報をチェックしておきましょう。

ぜひ今だけ味わえる、旬の「サンふじ」のおいしさを堪能してみてくださいね。

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