群馬生まれの黄色い蜜入りりんご!「ぐんま名月」は旬にしか食べられない幻の品種?

群馬生まれの黄色い蜜入りりんご!「ぐんま名月」は旬にしか食べられない幻の品種?

りんごと言えば青森県!と思いがちですが、実は群馬県も隠れたりんごの産地なのです。
「ぐんま名月(めいげつ)」は、その名のとおり群馬で生まれたりんごです。黄色いりんごでありながら蜜が入りやすい品種なので、とにかく甘くて美味しい!と食べた人を虜にしてしまい、リピーターが多いのも特徴です。
旬も短く生産量が少ないため幻のりんごとも呼ばれる「ぐんま名月」とはどのようなりんごなのか、詳しくご紹介しましょう。

「ぐんま名月」は群馬りんごのホープ

群馬県のりんごの収穫量は2019年(令和元年)の統計によると全国で8位となっています。りんごと言えば東北や長野が有名ですが、関東で上位に名前が挙がっているというのは正直、意外という感じがするかもしれません。

2020年現在で群馬産のオリジナル品種は8種類。生産面積は「陽光(ようこう)」に次いで2位となっているものの、ぐんま名月はその味の良さから非常に人気が高まっている品種です。

「ぐんま名月」のルーツって?

ぐんま名月の正式名称は漢字表記で「群馬名月」といいます。「あかぎ」と「ふじ」を交配して1991年(平成3年)に品種登録されました。あかぎも群馬県で生まれた品種でゴールデンデリシャスと紅玉を掛け合わせて作られたりんごです。

群馬県以外で作られたぐんま名月は「名月」や「めいげつ」という名前で呼ばれる場合もあります。北海道の七飯町では「ななみつき」という名前で商標登録がされていますが、どれも同じぐんま名月です。

りんご家系図

ぐんま名月ってどんなりんご?

ここではぐんま名月の特徴を見て行きましょう。

とにかく甘い!

ぐんま名月の特徴と挙げるとすれば、何といってもその甘味の強さでしょう。通常糖度が15度以上になり、酸味が少ないため非常に甘く感じられます。

また黄色いりんごとしては珍しく蜜が入りやすい品種のため、甘いりんごが好きな方には非常におすすめです。果汁が多くてとってもジューシーであるうえ、果肉も硬めでシャクッとした歯ごたえもあり、香りも強め。

食べた人をとりこにしてリピーターを増やし続けています。

黄色い実にほんのり赤色

ぐんま名月は黄色いりんごに分類されていますが、太陽の当たり具合によって部分的に果皮が赤くなることがあります。全部が真っ赤になることはありませんが、実が成った場所によって光の当たり方が違うので同じ模様のものはないと言っていいでしょう。

食べ頃のぐんま名月は果皮の黄色い部分が濃くなります。
実はやや大きめで1玉350~450gあり、球体を縦に少しつぶしたような偏円形をしています。

収穫時期・食べ頃

場所によって異なりますが、10月下旬から11月初旬に収穫が始まります。生産面積が広くないこともあって収穫時期は短く半月~1ヵ月程度です。

保存性がそれほど高くないため、食べ頃は収穫から2週間から2ヶ月ほどとなっています。ですので、旬の時期は11月から12月上旬という事になります。
ただし、蜜が入ったものは持ちが良くないためなるべく早く食べた方がりんご本来の美味しさを楽しめます。

ぐんま名月ってお店で見たことがないんですが・・・

ぐんま名月はほとんど市場に出回ることがない品種です。
農林水産省の『特産果樹生産動態等調査』によると、2018年(平成30年)時点で生産面積は全国でも232.5ヘクタールしかありません。
ちなみに上位4品種(ふじ、つがる、王林、ジョナゴールド)で全体の75%を占めており、ぐんま名月は1%にも満たない状態です。

登録されてしばらくはほとんどが群馬県内で生産され、農家などの直売所で販売されるかりんご狩りでその場で食べるかのどちらかでした。

その甘さから食べた人には絶賛されたものの、手に入れる手段がなかったことから「幻のりんご」と呼ばれるようになったという訳です。

2018年現在、最も生産面積が多いのは青森県で群馬県は2番目、3番目は長野県となっています。栽培されている場所が極端に限られていることや生産者が少ないこともあって、ほとんどが農協や農家、農園からの直販で占められているようです。

ぐんま名月を手に入れるには?

今では農協や農園のサイトやAmazon・楽天などのモールで販売されているため、日本のどこに居てもぐんま名月を食べられるようになりました。ぐんま名月は蜜が入りやすく保存に向かないことから、この方法で購入するのが最も手軽で確実です。
南に位置する群馬県や長野県と青森県では出荷の時期が若干異なります。また、出荷時期も非常に短いですので早めに注文することをおすすめします。

ココロマルシェでも箱入りのぐんま名月を取り扱っています(ひと箱当たり7玉〜9玉入り)。

ココロマルシェ オンラインストアのぐんま名月商品ページはこちら

ぐんま名月のまとめ

ほとんど流通されていないことからまだまだあまり知られていないぐんま名月ですが、ふじにも負けない甘さや黄色いりんごとしては珍しい蜜が入る品種として「知る人ぞ知る」りんごになっています。

黄色いりんごなんて・・・と思っている方がいらしたら送ってあげてみてはいかがでしょうか?

びっくりすること間違いなし!ですよ。