和紅茶とは?紅茶との違いと楽しみ方について解説します

暖かい季節は、お出かけにぴったりです。
最近は、外出の際に節約も兼ねて水筒を持ち歩く人も多いと思います。
いつもの紅茶とはひと味違う「和紅茶」を水筒に入れて、お出かけしてみませんか?
今回は、やさしい香りとほのかな甘みが楽しめる「和紅茶」について解説します。
和紅茶とは?

皆さんは、和紅茶という名前を聞いて、どんな印象を持ちましたか?
「和」という言葉が付く通り、日本にまつわる紅茶だと想像する人も多いかもしれません。
その通り、和紅茶とは、日本国内で茶葉の栽培から製造までを行った、国産の紅茶のことを指します。
和紅茶の歴史
日本と紅茶の関わりを語るうえで、よく紹介されるのが大黒屋光太夫(だいこくや こうだゆう)のエピソードです。
江戸時代の中頃、現在の三重県・伊勢の船頭だった大黒屋光太夫は、嵐で遭難し、ロシア領の島に漂着しました。
その後、紆余曲折を経て、ロシアの女帝エカチェリーナ2世に会い、お茶会に招かれたといわれています。
この出来事から、光太夫は日本人で初めて本格的な紅茶を飲んだ人物ともいわれ、お茶会が開かれたとされる11月1日は、日本紅茶協会によって「紅茶の日」と定められています。
その後、日本で紅茶が広く知られるようになったのは、海外との交易が盛んになった明治時代以降のことです。
製造が盛んになった明治時代
明治時代に入ると、日本でも本格的に紅茶作りが始まりました。
当時、お茶は日本にとって重要な輸出品で、海外で人気の高い紅茶の生産にも力が入れられていました。
政府が紅茶作りを奨励していたことからも、どれだけ重要視されていたかがうかがえます。
紅茶作りを学ぶための海外視察も、積極的に行われていました。
中国やインドといった紅茶作りが盛んな地域には、多田元吉(ただ もときち)という人物が派遣されています。
彼は各地で茶の栽培や紅茶の作り方を学び、日本にさまざまな技術や知識、茶の種子などを持ち帰りました。
彼が持ち帰った技術や知識は、紅茶だけでなく、日本の茶業全体の発展にも役立ったといわれています。
多田元吉は、日本の近代茶業の発展に貢献した人物として、高く評価されています。
和紅茶の衰退と復活
国内での紅茶作りを広げていった日本ですが、第二次世界大戦後になると、輸出品としての紅茶の価値は下がっていきます。
これまでのように高い価格で輸出することが難しくなり、さらに1971年(昭和46年)に紅茶の輸入が自由化された影響で、国産紅茶の生産量は大きく減っていきました。
明治時代から続いてきた国産紅茶作りが、途切れそうになったのです。
そんな中でも、日本の紅茶の歴史を途絶えさせないよう、研究や努力を続ける人たちがいました。
紅茶に向く品種の研究も続けられ、1993年には、紅茶向けの品種として「べにふうき」が命名されました。
べにふうきは、多田元吉が持ち帰ったアッサム系の茶をもとに生まれた「べにほまれ」と、ダージリン系の「枕Cd86」を掛け合わせて生まれた品種です。
こうして、明治時代に始まった日本の紅茶作りは、各地の生産者の努力によって受け継がれ、近年は「和紅茶」と呼ばれて親しまれるようになりました。
今では、そのやさしい味わいが紅茶好きの間で広まり、注目を集める存在となっています。
和紅茶の産地とその特徴
和紅茶は日本各地で作られていますが、特に生産が盛んなのは、以下のような地域です。
- 静岡県
- 鹿児島県
- 熊本県
- 宮崎県 など
こうしてみると、緑茶の生産が盛んな静岡県や九州地方で、和紅茶も多く作られていることが分かります。
茶の栽培には、「雨が多いこと」「温暖な気候」などの条件が向いているといわれています。
インドやスリランカ、中国など、紅茶の産地として有名な国々には、こうした条件がそろった地域が多くあります。
国内の主なお茶の産地も、こうした条件に恵まれた地域が多いです。
和紅茶と紅茶の違い

和紅茶は日本国内で作られた国産の紅茶で、一般的に「紅茶」と呼ばれるものの多くは、海外で作られたものです。
ここからは、和紅茶と海外産の紅茶の違いを比べていきましょう。
製法の違い
紅茶の作り方は、大きく「オーソドックス製法」と「アンオーソドックス製法」の2つに分けられます。
和紅茶の多くはオーソドックス製法で作られていますが、海外産の紅茶では、アンオーソドックス製法で作られるものも多くあります。
オーソドックス製法
茶葉の形を残すように仕上げる、昔ながらの製法です。
- 萎凋(いちょう)…摘んだ茶葉をしおれさせ、水分を減らす
- 揉捻(じゅうねん)…茶葉をよく揉んで、形を整える
- 玉解き・ふるい分け…揉んだ茶葉をほぐし、大きさで分ける
- 発酵(酸化)…温度や湿度を保った部屋に茶葉を広げ、発酵(酸化)を進める
- 乾燥…茶葉をしっかりと乾燥させて仕上げる
アンオーソドックス製法(CTC製法)
海外産の紅茶では、アンオーソドックス製法もよく使われています。
例えば、インドのアッサム地方では、この製法で作られる紅茶も多くあります。
アンオーソドックス製法にはいくつかの方法がありますが、今回は代表的なCTC製法について紹介します。
CTCとは、紅茶作りに使われる専用の機械や、その製法のことです。
「Crush(押しつぶす)」「Tear(引き裂く)」「Curl(丸める)」の頭文字をとって名付けられました。
この機械で加工された茶葉は、細かい粒状に仕上がります。
しおれさせた茶葉をこの機械に入れることで、短い時間で効率よく茶葉を細かく加工できるのが特徴です。
茶葉が細かいため、短い時間で濃く抽出でき、ティーバッグやミルクティー用の紅茶によく使われています。
味わいの違い
紅茶といえば、特有の渋みやしっかりとしたコクが魅力のひとつではないでしょうか。
一方の和紅茶は、海外産の紅茶と比べて渋みが少なく、飲むと口の中でほんのりと甘みを感じるものが多いのが特徴です。
和紅茶には、緑茶用の品種で作られたものも多く、それぞれの品種によって個性のある味わいが楽しめます。
砂糖やミルクを入れなくても、ほんのりとした甘みがあり、そのままでも十分に美味しく楽しめます。
香りの違い
海外産の紅茶は、華やかで強い、独特な香りが特徴的です。
一方で和紅茶は、穏やかでやさしい香りを楽しめるものが多くあります。
品種によっては、花や果物を思わせるような香りを持つものもあり、飲み比べてみるのも楽しいですよ。
和紅茶の楽しみ方

国産の茶葉を使い、日本国内で作られた和紅茶。
その味わいを引き出すために、覚えておきたいポイントを2つ紹介します。
美味しい和紅茶の淹れ方
まずは、淹れ方を押さえておきましょう。
美味しい和紅茶を淹れるために大切なのは、「茶葉の量」「お湯の温度」「抽出時間」です。
茶葉の量
茶葉(リーフ)で購入した場合は、ティーポットや急須に入れる前に、しっかりと量ってください。
茶葉の種類によって分量は多少変わりますが、おおむね300mlのお湯に対して、茶葉5gほどが目安です。
茶葉のパッケージにおすすめの量が記載されていれば、そちらに従いましょう。
お湯の温度
和紅茶が持つ美しい色や豊かな風味、味わいを引き出すためには、お湯の温度が大切です。
基本的には、汲みたての水をしっかりと沸騰させてから使います。
茶葉によっては、沸騰後に少し温度を下げたほうが良いものもあります。
茶葉の量と同じく、パッケージに記載されている温度があれば、そちらを優先しましょう。
熱湯を扱う際は、やけどに注意してください。
抽出時間
ティーポットに茶葉を入れて熱湯を注いだら、蓋をして3~5分ほど蒸らしてください。
時間が短いほど軽く、長いほど濃い味わいに仕上がります。
目安の時間が過ぎたら、茶葉を取り出すか、ポットの中身をすべてカップなどに注ぎましょう。
茶葉を入れたままにすると、時間の経過とともに渋みやえぐみが出てしまうので注意してください。
和紅茶を使ったレシピ

やさしい香りと、ほのかに甘い味わいを活かして、こんなスイーツはいかがでしょうか?
和紅茶ゼリー
【材料】
- 粉ゼラチン…5g
- 和紅茶(淹れたもの)…300~400ml※
- 水(ゼラチンをふやかす用)…大さじ2
※和紅茶の量を多くすると、やわらかめの食感に仕上がります。
【作り方】
- ゼラチンに水を加えて、ふやかしておく
- 淹れたての温かい和紅茶に①を入れ、よく混ぜて溶かす
- 保存容器などに入れて粗熱をとり、冷蔵庫で固まるまで冷やす
- 容器からゼリーを取り出し、ひと口大に切る
あえて砂糖などの甘みを加えず、ストレートの紅茶で作るゼリーです。
トッピングなしでシンプルに味わうのもおすすめですが、仕上げにミルクやホイップクリームをのせても美味しいです。
やさしい香りとまろやかな味わいを楽しんでみてください。
甘みが欲しい方は、切ったゼリーに、お好みではちみつやガムシロップをかけてみましょう。
※はちみつは、1歳未満の乳児には与えないでください。
和紅茶は、洋菓子だけでなく和菓子との相性も良いのが魅力。
黒蜜とも相性が良いので、ぜひ試してみてください。
ただし、紅茶にはカフェインが含まれているので、食べすぎには注意しましょう。
後味爽やかで飲みやすいCOCORO FARMの「有機テアフラビン和紅茶」

COCORO FARMのオンラインストアで販売している、「有機テアフラビン和紅茶」を紹介します。
その名の通り、有機栽培の茶葉を使った和紅茶です。
原材料には、紅茶向けの品種「べにふうき」が使われています。
渋みが少なく、茶葉の自然な甘みを楽しめるので、砂糖を入れずにストレートで味わいたい方にもおすすめです。
オーガニック食品に興味がある方へのギフトとしてもぴったりです。
ティーバッグタイプなので、茶器を用意しなくても手軽に楽しめます。
なお、和紅茶にはカフェインが含まれていますので、お子さまや妊娠中・授乳中の方が飲む場合や、寝る前などは、飲む量に気をつけましょう。
詳しい商品案内や、発送方法、送料などの詳細は、以下の商品ページをご確認ください。
和紅茶と紅茶の違いを知って、気分に合わせた一杯を

和紅茶と海外産の紅茶は、同じ紅茶でありながら、味や香りに違いがあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
やさしい味わいを楽しみたいときは和紅茶、しっかりとしたコクを楽しみたいときは海外産の紅茶…。
それぞれの個性を活かして、気分やシーンに合わせて選んでみるのがおすすめです。
紅茶をもっと楽しむために、ぜひ和紅茶も日々の生活にプラスしてみてください。
COCORO FARMでは、和紅茶のほかにも、桃や梨、りんご、市田柿など、季節ごとに旬の果物をご用意しております。ココロマルシェ オンラインストアもぜひご覧ください。


