蜜入りりんごの見分け方は?通販で買える蜜入りのおすすめ品種も紹介

乳白色の果肉に、透明の蜜がたっぷり入ったりんごは、自宅用はもちろん贈答用としてもとても需要が高いフルーツです。
しかし、りんごの果肉に蜜が入っているかどうかは、見た目や品種だけではとらえることができません。
今回はりんごに蜜が入る理由や、蜜入りりんごを見つけるためのヒントなど、多くの皆さんが感じている疑問について詳しく解説いたします。

りんごの蜜の正体はソルビトール

りんごの蜜の正体はソルビトール

透明なりんごの蜜の正体は「ソルビトール」という成分です。
ソルビトールは糖分の一種で、りんごの果実内にこの成分が溜まると蜜のように見えます。

蜜は光合成によって生み出される

りんごの樹木には、春になると緑色の葉が生い茂り、太陽の光を浴びて光合成を行います。
光合成によって葉の中で生み出されるのが、ソルビトールです。
ソルビトールは葉から果実へと移行し、果肉の細胞内で果糖、つまり糖分に変換されます。

成長と共にソルビトールが蓄積され、果肉の中には糖分が増えていきます。
やがて完熟期を迎えると、果肉の中で糖分が飽和状態に。
果肉に吸収しきれなかった糖分は細胞から溢れだし、透明な蜜となって現れます。
「蜜入りりんごは甘い」と言われますが、これは溢れるほどの果糖が存在することで蜜ができる、という仕組みによるものです。

蜜入りりんごを見分けるコツは3つ

蜜入りりんごを見分けるコツは3つ

蜜の正体は細胞に入りきらなかった糖です。
これは果肉の中で起きている出来事なので、カットしていない丸い状態では判別がつきません。
りんごの生産者は蜜センサーでチェックし蜜入り保証として販売している場合がありますが、消費者が蜜入りりんごを外見だけで確実に見つける方法は、正直なところほとんどありません。
ただし、蜜入りりんごとは、完熟を迎えた糖分たっぷりのりんごのこと。
しっかりと育ったりんごを見極めることで、蜜入りりんごに出会う確率はぐっとアップするという訳です。
ここからは、甘くて美味しい完熟りんごの見分け方を紹介します。

重量をチェック

まずは手に持ったときの重量感を確認してください。
しっかりと成熟したりんごは実や果汁がぎゅっと詰まっているため、ずっしりとした重みが感じられます。
大きくて軽いものよりも、小さくても重い方が実が締まっている良い個体です。

軸の太さをチェック

軸とは、収穫時に木から切り離された枝部分です。
軸が太いりんごは、樹木が健康で栄養状態が良いりんごだといわれています。
反対に細いりんごは栄養状態が悪かったりんごといわれ、糖分が少ない可能性があるのです。
なるべく軸が太いものを選ぶようにしましょう。

お尻の色をチェック

りんごをひっくり返したときに見えるお尻の部分の果皮が黄緑色の場合、熟しきっていない可能性が高いです。
緑が消えて黄色くなっているものは、熟しているサイン。
またりんごの品種によっては、蜜が入っているとお尻部分が透けて見えることがあります。
売り場でりんごを手に取って、透かして見比べるというのはなかなか難しいですが、ひとつの豆知識としてぜひ覚えておいてください。

蜜が入りやすいりんごの品種

蜜が入りやすいりんごの品種

りんごには、蜜入りが入りやすい品種も存在します。
先ほど紹介した完熟りんごの探し方に加えて、品種も判断基準にしてみてはいかがでしょうか。

サンふじ

甘みと酸味のバランスが取れていて、たっぷりの果汁が含まれるサンふじ。
青森県で生まれた品種で、蜜が入りやすいりんごとして広く知られています。
シャキシャキとした果肉が楽しいりんごです。
サンふじについては別コラムでも詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
現在ココロファームの農園で栽培しています。
2025年の販売はもう始まっていますよ。
この機会にぜひ手に取ってみてくださいね。

ふじ

ふじは先ほど紹介したサンふじに袋をかけて栽培したりんごです。
袋を掛けて直射日光が当たらないように育てる(有袋栽培)と「ふじ」に、袋掛けをせず直射日光を浴びて育てる(無袋栽培)と「サンふじ」になります。
もとは同じ品種のため、ふじもサンふじ同様に蜜が入りやすいりんごです。

ぐんま名月

蜜入りになりやすい「ふじ」と、「あかぎ」という品種を掛け合わせて生まれた黄色いりんごです。
ふじの遺伝子を継ぐ品種なので、蜜入りになりやすい青りんごとして知られています。
ココロファームでは10月いっぱいを目安に、ぐんま名月を販売中です。
ぐんま名月に関する詳細情報や、商品に関する価格・送料などの情報は以下のリンクよりそれぞれご覧ください。

こうとく

「こうとく」という名前を聞いたことはあるでしょうか。
生産量が少ない希少なりんごで、市場やスーパーではほとんどお目にかかれません。
しかし、りんご愛好家の間では南国を感じるような香りや味、そして蜜が入りやすいりんごとしてよく知られたりんごです。
今回紹介した品種の中で最も蜜が入りやすく、蜜の量も多いのが特徴となっています。

スターキングデリシャス

こちらもあまり聞き馴染みのない品種かもしれません。
スターキングデリシャスはアメリカ生まれの赤りんごです。
果肉は柔らかめで香り高く、濃い朱色をした果皮が特徴的。
リンゴジュースの材料としてもよく使われています。
生産量が減少しつつあるりんごですが、蜜が入りやすいりんごとして、りんご好きの間では知られている品種です。

COCORO FARMでは甘~い蜜入りりんごを食べ頃で発送!

COCORO FARMでは甘~い蜜入りりんごを食べ頃で発送!

ココロファームでは今後、蜜入りりんごとして人気が高い「サンふじ」の販売を予定しています。
また現在は、「ぐんま名月」「シナノゴールド」「シナノスイート」「秋映」を販売中です。
いずれもサクサクとした食感が楽しいりんごとなっていますので、家族皆さんでぜひお楽しみください。

糖度保証のギフト向けやお得な家庭向けなど、それぞれ箱入りのグラム数や規格によって販売中の規格が異なります。
販売中の商品の詳細につきましては、各品種のページをご覧ください。

今後も収穫に合わせていろいろな品種の販売を予定しています。
販売情報はりんご商品一覧のページに掲載しますので、気になる方は随時チェックをお願いします。

蜜入りりんごは早めに食べよう

蜜入りりんごは早めに食べよう

蜜入りりんごの蜜の正体は、果肉に入りきらなかった糖分です。
そのため、収穫から時間が経つと溢れていたソルビトールが果肉の中に戻ってしまいます。
つまり蜜入りだったとしても、家庭で果物を保管する期間が長ければ、蜜が見えなくなってしまうことがあるのです。
今回紹介した見つけ方を利用して購入したりんごや、蜜入り保証で購入したりんごは、蜜がなくなる前に早目に食べることを心がけましょう。