タイのグリーンカレーとレッドカレーの違いは?味やスパイスについて紹介

タイ料理の中でも、私たち日本人になじみ深い人気料理がタイカレーです。
タイ料理のお店の他、最近ではフードトラックやレトルト食品でも多く目にするようになりました。
辛いけれど癖になるイメージのタイカレーですが、実はいくつか種類があるのをご存じですか?
今回はタイカレーについて、どんな種類があるのかを深堀りしていきます。
タイ料理にはグリーン・レッド・イエローの3種類のカレーがある

タイカレーの種類は大きく3つあります。
どのカレーもスープの色にちなんだ名称がつけられているのが特徴です。
グリーンカレー
スープが緑色なのが、グリーンカレーです。
本場のタイでは「ゲーン・キャオ・ワーン」と呼ばれ、「緑色の甘い汁物」という意味を持っています。
ココナッツミルクの甘みがありますが、日本人の舌からすれば十分辛く、3種のタイカレーの中では最もスパイシーな味です。
主に鶏肉やえび、なすなどの野菜を具材として使い、辛みの中にそれぞれのうま味を感じられます。
レッドカレー
赤い見た目をしているのがレッドカレーです。
正式名称は「ゲーン・ペッ(ペット)」といい、「辛い汁物」という意味があります。
名称に「辛い」とありますが、実際はグリーンカレーより辛さは穏やかです。
基本の作り方はグリーンカレーとほぼ同じですが、具材は肉や魚介類、たけのこやピーマンなど、いろいろな食べ物を使います。
イエローカレー
黄色い汁が目に鮮やかなイエローカレー。
主にタイの南部地域で食べられていて、現地では「ゲーン・カリー」と呼ばれています。
3種類の中で最も辛みが弱く甘口なので、食べやすい料理として知られています。
タイは仏教のイメージが強いですが、南部はイスラム教の影響を強く受けているのが特徴。
そのため、イスラム文化で禁忌とされる牛肉は使わず、主な具材は鶏肉やじゃがいもです。
グリーンカレーとレッドカレーの大きな違いは「唐辛子」

グリーン>レッド>イエローの順で辛みが強いタイカレー。
辛み成分の元となるのは「唐辛子」です。
グリーンカレーには「青唐辛子」、レッドカレーには「赤唐辛子」が使われています。
この違いこそが、グリーンカレーとレッドカレーの見た目に大きな影響を与えているのです。
完熟する前の唐辛子を青唐辛子(グリーンチリ)と呼びます。
生のまま食べると強烈な刺激が感じられますが、加熱すると辛さが和らぐのが特徴です。
この青唐辛子が完熟すると赤色になり、赤唐辛子と呼ばれるようになります。
赤唐辛子は生のまま使用する場合、青唐辛子よりも辛みがマイルドなのが特徴です。
ただし、赤唐辛子は加熱するとより辛みが増す性質を持っているため、乾燥粉末や輪切りにしてさまざまな料理で広く使われています。
ここまでくると、イエローカレーの場合「黄唐辛子」が使われているのかな、と考えてしまいますよね。
イエローカレーの黄色は唐辛子ではなく、ターメリックやカルダモン、クローブといったスパイスによって作られます。
グリーンやレッドのように唐辛子を大量に使わないので、その分まろやかな味わいです。
グリーンカレーを美味しく作るコツは「ココナッツシュガー」

ここからは、グリーンカレーのレシピと美味しく作るコツを紹介します。
グリーンカレーを手作りするなら「グリーンカレーペースト」を使うのがおすすめです。
グリーンカレーに使用する香辛料の種類はかなり多い上に、そのほとんどが日本の一般家庭のキッチンには無いものばかり。
グリーンカレーペーストには青唐辛子のほか、生姜やレモングラス、バイマックルー(こぶみかんの葉)、ガランガルなどのハーブがあらかじめ入っているため、たくさんのスパイスを集める必要がありません。
ペーストは業務用のスーパーや百貨店、インターネット通販などで購入可能ですので、ぜひチェックしてみてください。
材料
- グリーンカレーペースト…50g
- 具材(鶏肉、なす、たけのこ等)…適量
- ナンプラー…大さじ1
- 砂糖(ココナッツシュガーがおすすめ)…大さじ1
- ココナッツミルク…400ml
グリーンカレーのポイントになるのが「ココナッツシュガー」です。
パームシュガーとも呼ばれ、ココナッツから精製されています。
白砂糖よりも味わいが濃厚でコクがあり、味に深みを出してくれる優れものです。
さらに、ココナッツシュガーにはココナッツミルクと同様に、ミネラルやビタミンB群が豊富に含まれています。
グリーンカレーペーストと一緒にぜひ探してみてください。
作り方
- 鍋にサラダ油(分量外)を熱し、具材を軽く炒めて取り出しておく
- 鍋にもう一度サラダ油を熱し、グリーンカレーペーストを香りがたつまでしっかりと炒める
- ココナッツミルク半量を少しずつ加え、ペーストがダマにならないように伸ばしていく
- 沸騰したら具材を加え、火が通るまで弱火~中火で焦げ付かないよう混ぜながら煮る
- 具材に火が通ったら最後に残りのココナッツミルクと砂糖、ナンプラーを順番に入れて5分程度弱火で煮る
グリーンペーストを使えば、レトルトや缶詰とは異なるフレッシュな香りを楽しめます。
グリーンカレーは白米のほか、素麺との相性も抜群です。
食欲が落ちやすい暑い季節に、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
グーンカレーはダイエットの強い味方!

日本でカレーというと、高カロリーなのでダイエットには向かないというイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。
しかしそのイメージとは裏腹に、グリーンカレーはダイエットの味方になるメニューなのです。
具材を選んで低カロリーに
グリーンカレーのカロリーは1人前あたり150kcal~400kcalと言われています。
どのような具材を使うかでカロリーが大きく変化するためです。
例えば、鶏肉の中でもヘルシーな胸肉やささみを使ったり、ココナッツミルクの量を控えめにすることで、低カロリーに抑えられます。
カプサイシンで代謝アップ
グリーンカレーに欠かせない唐辛子には、カプサイシンという成分が豊富に含まれています。
この成分には血流を促し、体の新陳代謝をよくする働きがあるのです。
新陳代謝が上がれば汗をかきやすく、体内に溜まった老廃物を排出しやすくなります。
その他にも代謝が上がることで脂肪が燃焼しやすくなり、ダイエット効果が期待できるというわけです。
脂肪になりにくい中鎖脂肪酸
脂肪酸は通常、体内に蓄積されると脂肪に変換されます。
しかしココナッツミルクに含まれる中鎖脂肪酸は、すばやくエネルギー源に変換されるため体に蓄積されにくいのが特徴です。
そもそも脂肪がつきにくい中鎖脂肪酸は、ダイエットの強い味方になります。
ミネラルやビタミンB等の栄養が豊富
ココナッツミルクに含まれるミネラルやビタミンBは、体に取り込んだ糖質をエネルギー源に変換する上で欠かせない成分です。
ダイエットにとって体の代謝をよくすることは重要なポイントになります。
ココナッツミルクやココナッツシュガーを使うグリーンカレーは、脂肪燃焼のために必要不可欠な成分がたっぷり含まれているメニューなのです。
自宅で簡単に本格派グリーンカレーを楽しもう!「ボディメイクグリーンカレー」

より手軽にグリーンカレーを取り入れるなら、レトルト食品がおすすめです。
ココロファームのオンラインストアでも、本格的なグリーンカレー「ボディメイクグリーンカレー」を販売しています。
研究を重ねたボディメイクグリーンカレー
ココロファームでは、長野県飯田市にある飯田短期大学食物栄養専攻の皆さん、フィットネスモデルの奥田さやか先生と共同して、ボディメイクに役立つグリーンカレーを開発しました。
きれいな体作りに欠かせないたんぱく質や、摂取量に気をつけたい糖質・脂質の量に注目し、含有量を調整。
結果として、たんぱく質はたまご3個分を上回る22.9gに。
糖質・脂質はそれぞれ6.9g・4.5gと、ごはん1杯と合わせて食べてもカロリーの摂りすぎにならない量に抑えることができました。
具材にはヘルシーな鶏胸肉を、ごろごろとした大きさで加えています。
噛み応えがあるので、十分な満足感を味わうことができる商品です。
商品の詳細情報やご注文については、以下のリンクより商品ページをご覧ください。
グリーンカレーとレッドカレーの違いを理解して自分好みのカレーを見つけよう

使用する唐辛子の種類で味が変わってくるタイカレー。
見た目や具材も違いがあって、どちらも魅力的な料理ではないでしょうか?
より辛みを感じたい時はグリーンカレー、さまざまな具材を使いたい時はレッドカレーなど、気分に合わせて選ぶのもおすすめです。
それぞれ違った特徴があるタイカレーを楽しんでみてください。