ココロファームの市田柿

干し柿の「あんぽ柿」と「市田柿」の違いとは?食べ比べについて紹介

干し柿には、「あんぽ柿」と、ころ柿の一種である「市田柿」があります。どちらも干し柿の仲間ですが、両者に味や見た目、内容に大きな違いはあるのでしょうか。

この記事では、「あんぽ柿」と「市田柿」の違いについて、カロリーや栄養価、効能、活用したレシピなどをご紹介します。

干し柿は、晩秋に生産され、初冬に出荷され始めます。
ぜひ美味しい旬の味覚を美味しくいただきましょう。

「あんぽ柿」と「市田柿」の違い

「あんぽ柿」と「市田柿」の大きな違いは、大きさと乾燥状態です。
天日干しする作業はどちらも同じです。

  あんぽ柿

市田柿

原料

平種無柿(ひらたねなしかき)、蜂屋柿(はちやかき)

市田柿

大きさ

大粒

小粒

水分量

50%(セミドライ)

20~30%(ドライ)

工程の違い

硫黄で燻製にして乾燥

天日で干したあと、揉み出し

賞味期限

短め

日持ちする

 

あんぽ柿は、硫黄で燻蒸にして乾燥させる独特の製法で作られます。
この製法によって、果肉の水分量を残し、しっとりとした口当たりのあんぽ柿になるのです。

一方で市田柿は、天日で干したあと、手で揉む作業を行い、もう一度同じ工程を繰り返し、ビニールハウスで乾燥させます。
じっくり時間をかけて乾燥させること、表面にブドウ糖の結晶である白い粉をまとっているのが特徴です。

市田柿はころ柿(枯露柿)の一種で、朝夕の露で湿り、昼は乾く(枯)を繰り返すことから、その名で呼ばれています。
また、よく揉んで転がすという意味もあるそうです。

「あんぽ柿」の発祥について

あんぽ柿は、福島県伊達市地域が発祥の地とされています。
11~2月の冬場が最盛期で、農家にとっては、農閑期でも安定した貴重な収入源となっているそうです。
江戸時代に干した柿を「あまほしがき」と呼んでいたことから「あんぽ柿」と名付けられたとされています。

あんぽ柿は、主に平種無柿(ひらたねなしかき)と蜂屋柿(はちやかき)の2種類の柿から作られます。
平種無柿は小粒で甘みが強く、蜂屋柿は大粒で柔らかく、大きさや甘さがそれぞれ異なります。

自宅で作る場合は、柿の特徴を知っておくと良いでしょう。

「市田柿」の発祥

市田柿は、下伊那郡高森町の市田地域で栽培されたことからその名が付けられました。
栽培の歴史は600年ともいわれており、保存の効く食品として長く親しまれています。
干したあとに揉み出し作業をすることで出る白い粉(柿霜)が天然のやさしい甘さの元です。

晩秋の下伊那地方では、干した柿が幾重にも並ぶ「柿すだれ」と呼ばれる光景を見ることができます。
(現在は市田柿を出荷する農家は、衛生面を考慮して、ビニールハウスの中で乾燥させているそうです。外に干してあるものは観光客用か自宅用のものになります。)

天竜川から湧き上がる川霧が天然の加湿器となり、市田柿の独特の食感を生み出しています。自然の恵みを利用した昔ながらの製法は今も変わりません。

ひとつひとつ農家の手作業で作り上げられた市田柿は、「ブランド柿」として高い品質を誇っています。高級和菓子として、大切な方への贈りものとしても人気です。

あんぽ柿、市田柿共に、日本全国から注文を受付け、発送も行っています。

2021年度分の予約注文も受け付けています。

ココロファームビレッジのおすすめする市田柿商品

  • 「あんぽ柿」と「市田柿」の食べ比べ

    「あんぽ柿」と「市田柿」は、外観はもちろん含んでいる水分量の違いから、固さや食感に異なった特徴があります。
    主な違いを示した一覧を見てみましょう。

     

    あんぽ柿

    市田柿

    外観

    オレンジ色で白い粉はない

    白い粉がついている

    固さ

    柔らかくジューシー

    実がしまってやや固め

    食感

    ゼリー状で羊羹に似た食感

    もっちりねっとりした食感

    あんぽ柿は中はとろっとした半生状です。
    冷蔵保存すればゼリーとして、冷凍すればシャーベットのように食べられます。
    鮮やかなオレンジ色をしたものを選ぶと良いでしょう。
    ドライフルーツが苦手な方は、見た目が美しく、柔らかくジューシーなあんぽ柿の方が食べやすく感じるかもしれません。

    市田柿は小ぶりで上品な外観と、飴色の果肉の美しさがあります。
    やさしい甘さと独特のもっちりした食べ応えのある食感です。
    表面に白い粉がしっかり付いたものを選びましょう。もっちりした食感と甘い方がお好みなら、初めての方にも食べやすい市田柿がおすすめです。

    「あんぽ柿」と「市田柿」のカロリーと糖質量

    干し柿は、水分量が抜けて栄養が凝縮されるため、生の果物よりもカロリーや栄養価が高めです。
    では、「生の柿」と「あんぽ柿」、「市田柿」ではカロリーや栄養価にどのような違いがあるのでしょうか。カロリーと糖質量の一覧を示します。

     

    カロリー(kcal)

    糖質量(g)

    柿(生)(100g)

    68

    13.3

    あんぽ柿(100g)

    274

    38.8

    市田柿(100g)

    274

    58.7

    (文部科学省食品成分データベースより)

    「あんぽ柿」も「市田柿」も100g当たりのカロリーは同じくらいです。
    生の柿に比べて、どちらもカロリーや糖質量が高いことが分かります。

     

    カロリー(kcal)

    糖質量(g)

    柿(生)(1個・200g)

    126

    26.6

    あんぽ柿(1個・50g)

    138

    19.4

    市田柿(1個・30g)

    82

    17.6

    (文部科学省食品成分データベースより)

    1個当たりで見ると、カロリーはあんぽ柿>柿(生)>市田柿になっています。
    あんぽ柿は干し柿よりも水分量が多く、1個当たり(50g)のカロリーや糖質量が高めです。

    たくさん食べると、カロリー過多になってしまうため、食べる量には気を付けましょう。お腹に溜まりやすいため、ダイエット中のおやつとして適量を摂るのがおすすめです。

    干し柿の主な栄養価と効能

    干し柿は栄養価が高く、健康にも効果的だとされています。

    干し柿に含まれている栄養素には、カリウム、β-カロテン、ビタミンA、食物繊維、タンニン(ポリフェノール)等があります。生柿に多いビタミンCは、干し柿に加工する過程で失われてしまいますが、その分ビタミンAが倍量含まれています。

    それぞれの栄養素による働きについて見ていきます。

    カリウム

    カリウムには体内のナトリウムの排出を促し、水分代謝を助ける働きがあります。塩分過多のときやむくみを感じるときに、積極的に摂取したい栄養素です。

    β-カロテン

    β-カロテンには粘膜を丈夫にし、ウイルスの侵入を防ぐ等の免疫に関与する働きがあります。風邪予防にも繋がるため、健康に欠かせない栄養素の1つです。

    ビタミンA

    ビタミンAは抗酸化作用があり、体を若々しく保つ働きがあるとされています。健康で元気な体づくりのサポートに効果的です。

    食物繊維

    干し柿にはごぼうを上回る食物繊維が含まれています。不溶性食物繊維が多く、便の量を増やして、便通を助ける働きがあります。お腹の中から整えることで、健康維持にも繋がります。

    タンニン(ポリフェノール)

    渋柿を干す工程で、含まれている渋み成分が不溶化することで渋みを感じなくなります。干し柿の表面に黒く見られるのがタンニンです。

    干し柿のポリフェノールの含有量は、100g当たり250mgと突出しており、干しぶどうの3倍量です。抗酸化力が高いため、肌を引き締める作用や、生活習慣病等の予防に役立つとされています。

    あんぽ柿を活用したレシピ

    市田柿ミルフィーユ

    そのまま食べるだけでなく、料理にも使えるあんぽ柿。他の食材と組み合わせることで、あんぽ柿の甘さや外観の美しさを活かすことができます。

    あんぽ柿を使った紅白なます

    紅白なますにあんぽ柿を加えて、上品な味わいに仕上げました。あんぽ柿の甘さがあと引く美味しさです。彩りもキレイに仕上がります。

    あんぽ柿のカナッペ

    水切りしたヨーグルトと生ハムが、あんぽ柿と味も見た目も相性抜群。華やかな印象なので、おもてなしやパーティー料理に最適です。

    あんぽ柿のサラダ

    あんぽ柿はサラダの具材としても使えます。緑の野菜に加えれば、あんぽ柿の鮮やかなオレンジ色が際立ちます。食卓を彩り豊かにしてくれる一品です。

    市田柿を活用した商品

    干し柿をアレンジしたおしゃれなスイーツもおすすめです。
    お茶だけでなく、紅茶やコーヒー、お酒ともよく合います。上品な見た目で、おもてなしにもぴったりです。

    市田柿ミルフィーユ

    市田柿と幻のカルピス発酵バターをサンドしてミルフィーユのように仕上げた商品。とろける食感と、やさしい甘さ、コクのあるバターの塩気の絶妙な美味しさが味わえます。

    冷やしたままの市田柿ミルフィーユをお好みのサイズでカット、常温に戻り、バターが柔らかくなった頃が食べ頃です。

    まとめ

    市田柿 柿すだれ

    「あんぽ柿」と「市田柿」の大きな違いは、大きさと製法でした。「あんぽ柿」は燻蒸することで、水分量を50%にし、柔らかく羊羹のような味わいで鮮やかなオレンジ色が特徴です。

    「市田柿」はじっくり時間をかけて水分量を20~30%まで乾燥させ、揉み出し作業を行います。甘みの素となる白い粉をまとい、小ぶりでもっちりとした食感と優しい甘さが味わえます。

    どちらも干し柿なので、生の柿よりもカロリーが高めですが、栄養が豊富です。食べ過ぎに気をつければ、食べ応えがあるのでおやつにぴったりです。

    干し柿はおもてなしにもおすすめです。そのままでももちろん美味しく食べられますが、料理に使ったり、アレンジスイーツを探したりするのも良いでしょう。

    最近、健康的な自然食品として注目されている干し柿。ぜひ「あんぽ柿」と「市田柿」の違いを知って、それぞれの美味しさを楽しんでみてくださいね。

ココロファームの市田柿