市田柿とあんぽ柿の違いは?
あんぽ柿は水分量が40〜60%と多く、柔らかいためフォークなどで食べることが多いです。
水分を残すため干す時間も短く3,4日でできます。
一方、市田柿はしっかりと干して水分を蒸発させているため羊羹のようにもっちりとした食感が特徴です。
cocorofarmでは昔ながらの製法でしっかりと天日干しをして丁寧につくっています。
秋頃に柿を収穫してから干し柿にするのに1ヶ月ほどかかっています。
断面のオレンジ色とふんわりとした粉が綺麗な市田柿
干し芋のように真っ黒な干し柿もありますが、市田柿の断面はとても綺麗なオレンジ色をしています。
表面には綺麗にふわっと粉がついています。
この粉は市田柿を約1ヶ月かけて干したあとの揉み作業によって現れます。
この粉の付き方によっても特秀・秀・・・と基準が分けられます。
もっちり柔らかく、綺麗なオレンジ色を白い粉がふんわりとまとっている、そんな市田柿です。
長野県南信州で生産された証:地理的表示(GI)登録
市田柿は地理的表示(GI)登録がされています。
→農林水産省 地理的表示(GI)保護制度とは
知的財産として保護されているため、この地域に合った方法で生産加工、販売され、GIマークのついたもののみが市田柿と名乗れます。
市田柿ができるまで
10月に入ると南信州のいたるところで柿が見られます。
干し柿になる前の柿は2月頃〜10月頃まで手間ひまかけて育てられています。
10月頃に収穫された渋柿が市田柿になるまでをご紹介します。
- 皮剥き
一つ一つ機械に乗せて皮を剥き、剥き残しがないか確認します。
- 吊るし
柿のれんに一つ一つ引っ掛けて柿干し作業です。
- ホゾ切り
突起となっている枝の部分を一つ一つ鋏で切り落とします。
- 選別
大きさ、色、粉の出方を一つ一つ目で見て選別します。
- 袋詰め、箱詰め
一つ一つ品質管理をしっかりと行い、出荷へと送り出します。
手間暇かけられた一つ一つに心を込めてお届けします。
→関連記事:市田柿ができるまでの一年 干し柿の作り方をご紹介
→関連記事:「市田柿」と名付けられて100周年 市田柿の歴史を紹介
【生産者】cocoroFARMが心をこめて育てています
株式会社丸中中根園の農業生産部門(cocoroFARM)では主に、市田柿・桃・きゅうりなどを栽培しております。
私たちは長野県飯田市で果物や野菜の栽培を行っておりますが、実は飯田市内には高齢化により農業ができなくなってしまった方がいらっしゃるのです。
私たちはそういった方の遊休農地を積極的に借り受けて、次世代に農地を引き継いでいけるような取り組みも行っております。
園地を拡大し、野菜や果物の栽培にぴったりのこの飯田市の伝統をどんどん繋いでいけたらと考えております。
また環境に配慮した栽培にも積極的に取り組んでおります。
今までの素晴らしい伝統も守りつつ、新しいことにも挑戦し、南信州の農業をますます活性化していけたらと思っております。