りんごの変色を防止する方法を紹介|簡単にできるコツとおすすめ保存法も

りんごの変色を防止する方法を紹介|簡単にできるコツとおすすめ保存法も

一年を通して楽しめるフルーツ・りんご。
私たちの生活にとても身近なフルーツですが、食べるときに変色して困ってしまったことはありませんか?
りんごは切った瞬間から変色が始まってしまいます。
今回はりんごが変色する理由と、変色予防におすすめの対策方法について、詳しく解説していきましょう。

りんごが変色する原因とは?

りんごが変色する原因とは?

りんごが変色する原因は「酸化」という化学反応によるものです。
りんごの果肉には「タンニン」を始めとするポリフェノール類が多く含まれています。
ポリフェノールは抗酸化作用を持つ成分ですが、酸素と結びつき化学反応を起こすという性質も持ち合わせているのです。
りんごを切ると果肉が空気中の酸素に触れることで「酸化反応」が発生した状態に。
この結果、酸素と結びついたポリフェノールが茶色く変色(褐変(かっぺん))してしまうのです。

変色しても風味や食味はほとんど変わりません。
しかし栄養に関しては、酸化が進むために抗酸化作用が下がってしまうので注意しましょう。

りんごの変色を防止する5つの方法

りんごの変色を防止する5つの方法

りんごの変色を予防するには、ポリフェノールが酸素と結びつくのを阻害させる必要があります。
今回は自宅にある調味料で簡単に変色予防できる方法を5つ紹介します。
いずれも調味料を溶かした液体にカットしたりんごを浸すという方法で、 つける時間は3~5分が目安です。

①塩水に浸す【最も一般的な方法】

定番の予防策は、塩水に浸す方法です。
塩に含まれる塩化ナトリウムは、ポリフェノールの周辺に壁を作る性質があります。
この壁が酸素との結合を防ぎ、褐変を予防してくれます。

塩水の濃度は0.25~0.5%がおすすめ。
400cc(2カップ)の水に対して、1~2g程度となります。
親指、人差し指、中指の3本でつまんだ量が「ひとつまみ(1g)」です。
加えたあとはよく混ぜてしっかりと溶かしましょう。

②レモン水に浸す【簡単かつ効果的】

塩水以外にも、レモン水を使用する方法も知られています。
レモンにはビタミンCが含まれますが、このビタミンCはポリフェノールよりも強く酸素と結びつく性質があります。
そのため褐変を防いでくれるのです。

レモン水の場合、1.5~2.5%ほどの濃度に仕上げましょう。
400ccの水なら5~10g(小さじ1~2)程度が目安です。

③砂糖水に浸す【甘みもプラス】

どこの家庭にもある調味料、砂糖を使っても変色予防ができます。
砂糖水はりんごの表面に膜を張り、空気に触れさせないという性質があるのです。
空気に触れなければ酸化しないため、褐変を防ぐことができます。

砂糖水の場合、5~10%の濃度になるように作ってください。
400ccの水なら20~40g(大さじ2~4)が目安です。
酸味が強い品種なら、濃いめに作ると甘みが加わって食べやすくなります。

④はちみつ水に浸す【自然な甘さが魅力】

次は「はちみつ水」を使った方法です。
はちみつ水は砂糖水と同じく、りんごに膜を張って酸化を予防してくれます。
ただし、はちみつには「ボツリヌス菌」という菌が混入している可能性があります。
1歳未満の赤ちゃんの体内ではボツリヌス菌を分解できず、乳児ボツリヌス症を起こすことがあります。
この方法で色止めしたりんごは、赤ちゃんの離乳食には決して使用しないでください。

はちみつ水はほかの調味料よりも濃度が高い10~20%が目安です。
400ccの水に対して40~80g(大さじ2~4)を加えましょう。
はちみつの自然な甘さにより、ほんのりと甘いりんごに仕上がります。

⑤炭酸水に浸す【意外な効果】

最後は炭酸水に浸す方法です。
この5つの中では、あまり聞いたことがない方法かもしれません。
炭酸水は酸性を帯びた飲み物です。
酸性の液体中では物質が酸化しにくいという性質があります。
そのためりんごを炭酸水に浸すことで、酸化を防止することが可能になるのです。

炭酸水は無糖、加糖どちらでもOK。
あまり長時間つけすぎるとりんごの味が抜けてしまいますので、放置しないよう気を付けましょう。

変色したりんごをもどすには?

以上は褐変を未然に防ぐ方法です。
では、すでに色が変わってしまったりんごはどうしたらよいのでしょうか?
褐変はポリフェノールと酸素が結合して起きています。
つまり、ポリフェノールから酸素を引きはがしてしまえば色は戻るのです。

褐変したりんごの色戻しには「100%オレンジジュース」を使いましょう。
オレンジジュースに含まれるビタミンCが酸素と結合するため、ある程度なら褐変を戻すことができます。
ぜひ一度お試しください。

りんごの保存方法|長持ちさせるポイント

りんごの保存方法|長持ちさせるポイント

続いてはりんごの上手な保存方法についてチェックしていきましょう。
りんごは以下のような性質を持っています。

  • 温度変化に弱い
  • 低温が好き
  • 乾燥が苦手

これらを踏まえたうえで保存を行いましょう。
常温、冷蔵、冷凍の3つに分けて、保管の仕方を解説します。

常温保存

気温が下がった冬であれば常温保存が可能です。
できるだけ温度変化の少ない場所、玄関や廊下などを選び、保管しましょう。
乾燥を防ぐために、りんご1玉ずつを新聞紙などで包んだり、ポリ袋に入れるのが長持ちさせるコツです。
品種にもよりますが、最長で1ヶ月程度日持ちさせることができます。

冷蔵保存

まだ暑さが残る時期は冷蔵室で冷蔵保存を行います。
りんごは低温を好む果物です。
「果物は野菜室へ」というイメージがあるかもしれませんが、冷蔵室のほうが温度が低いのでりんごには冷蔵室が向いています。
冷蔵庫で保存する場合は、必ずポリ袋に入れましょう。
りんごから発生する「エチレンガス」には、野菜や果物の成長を促す力があります。
そのためポリ袋に入れずにほかの野菜や果物と一緒にしておくと、成長が進んで傷みやすくなってしまうのです。
反対にまだ若くて食べられない果物があれば、一緒にポリ袋に入れておくと成熟スピートが上がります。
保存期間は最長で2ヶ月です。

冷凍保存

長期保存には冷凍庫での保存がおすすめです。
お好みの大きさに切ったあと、色止め処理を行ってからラップに包んで冷凍庫へ。
常温で少しおいて、半解凍で食べるのがポイントです。
全解凍すると水分が過剰に出てしまい、肉質や食感が変わってしまいます。
冷凍のままおろし器ですり下ろしても美味しく食べられますので、お試しください。

りんごの変色防止を活かした簡単レシピ

りんごの変色防止を活かした簡単レシピ

変色予防の処理を施したりんごを使ってアレンジ料理にチャレンジしてみましょう。
今回はヘルシーな「りんごと葉物野菜のサラダ」を紹介します。

材料(2人前)

  • りんご…1/4個
  • 葉物野菜(レタスやキャベツなど)…1/4個
  • お好みのドレッシング…適量

作り方

  1. りんごは塩水やレモン水で色止めし、皮つきのまま薄いいちょう切りにする
  2. 葉物野菜を食べやすいサイズにカットする
  3. お皿に①②を盛り付け、ドレッシングを回しかける

どんなドレッシングも合いますが、おすすめはシーザードレッシングです。
葉物野菜のみずみずしさに、塩水やレモン水の塩味や酸味、そしてりんごの甘みがよいアクセントになります。
そこにシーザードレッシングが加わることで、食材の味をまとめてくれるのです。
シャキシャキとした食感が楽しいサラダ、一度チャレンジしてみてください。

絶賛発売中!COCORO FARMのりんごたち

絶賛発売中!COCORO FARMのりんごたち

COCORO FARMでは2024年に収穫するりんごの予約販売を開始いたしました。
現在購入可能な品種は「シナノスイート」「秋映(あきばえ)」の2種類です。

シナノスイート

酸味が少なくて甘みが強い、果肉が柔らかめのりんごです。
果汁もたっぷりで、かじると口いっぱいにスイートな果汁が広がります。
りんご全体からふわりと香る甘い匂いも人気です。
シナノスイートは表面がべたつきやすい品種となっています。
このべたつきはワックスや農薬ではなく、りんご本体からしみだしてきた自然由来のもので、完熟に近づくほど現れやすくなります。
そのほかの特徴については、こちらのコラムでも紹介していますので合わせてご覧ください。

  • 発送時期:10月上旬
  • 受注締切:9月30日
  • 送料:無料(沖縄県のみ2,200円)

COCORO FARMでは収穫後、規格別に分けて販売を行っています。
今回はその中から「プレミアム」規格商品をピックアップしました。
そのほかの規格については、商品リンクしたに配置した一覧リンクをご覧ください。

秋映

甘みと酸味のバランスが取れたジューシーなりんごが秋映です。
キュートな赤色のシナノスイートとは違い、きれいな赤黒い色で、シックな印象の見た目が特徴。
小ぶりなりんごですが実がしっかりと詰まっているため、手に持つとずっしりとした重みを感じられる果実です。
甘くて美味しいだけではない濃い味を楽しみたい方は、ぜひ秋映をお試しください。
そのほかの情報はこちらの関連記事内でチェックできます。

  • 発送時期:10月上旬
  • 受注締切:10月10日
  • 送料:無料(沖縄県のみ2,200円)

秋映も複数の規格品を取り揃えております。
今回は贈答品にもおすすめの「プレミアム」規格へのリンクをご用意しました。
そのほかの規格に関しては一覧ページリンクをクリックのうえ、チェックをお願いします。

シーズンが進むと品種も増える

りんごはこれから冬に向けて最盛期を迎えます。
シーズンが進むごとに品種も増えていくため、選ぶ楽しみを感じられるのもよいところ。
COCORO FARMでも今後「サンふじ」などの品種を販売予定です。
販売については、りんご一覧ページをご確認ください。

りんごの変色防止まとめ|簡単な方法で美味しさを守ろう

りんごの変色防止まとめ|簡単な方法で美味しさを守ろう

りんごの変色予防にはいろいろな調味料が使用可能です。
食べる人やりんごの味に合わせて、調味料を選んでみてはいかがでしょうか?
旬を迎えるりんごを美味しく楽しむために、ぜひ試してみてください。